【地獄変】
芥川の作品は映像的だなぁ~と改めて感じる。
羅生門でもあのオババが長い白髪を逆さまにして下を覗くシーンが印象に残る。
この地獄変も昔読んだが、夜空を焦がす炎を映像として記憶している。
芥川に映画を撮らせればいい監督になっていたんじゃないかと思うくらい。
他の人も同じように考えるらしく、調べてみたら1969年に映画化されている。
残念ながら、動画は見つけられなかったが、ポスターはあった。
カラー作品だが、芥川の作品は絶対に白黒映像で撮るべきだと思う。
次はあまり有名でない作品。
【開化の殺人】
遺書の形をとっていて、ちょっと凝った仕掛け。
自分の好きだった女性が最低男と結婚し、その男を毒殺したことを遺書の中で友人に告白する。
実は友人のために殺したので、その再婚を喜ぶべきなのに、今度は自分が友人を妬み、殺意を抱いてしまう。
そんな自分を抑えるには自殺しかないという結論に至るというストーリー。
どうです、ちょっとひねっているでしょ?
印象としてはミステリーっぽいけれど、犯罪に関する記述は薄い。
それよりも、人間の弱い心の動きを赤裸々に描いている。
やはり、エゴだな。