・・・・・・っということで、映画館で観ようと思っていたまま忘れていた。
アカデミー賞狙いであの「アナと雪の女王」と争った作品と聞く。
見ている最中から、到底勝ち目がないと感じた。
なぜか?
テンポがないのである。
テンポが悪いのじゃなくて、テンポそのものがないのである。
途中で呆れてしまうくらい絶望的なのである。
宮崎駿よ!どうしちゃったのだ。
あの、「となりのトトロ」や「カリオストロの城」のテンポを忘れたのか?
その他、不満な点は山ほどある。
特高警察から追われて上司の離れに隠れ住んだのだろう?
なのに、途中からウヤムヤになってしまった。
タバコを吸うシーンがやたら多く、結核の妻の前で吸うか?とだいぶ叩かれたようだが、それは当時のことだから仕方ない。
だが、そこまでしてタバコのシーンを描く必要性はなんだったのか。
主人公のあの棒読みのセリフも問題になった。
トトロのお父さんと同じ感じを出したかったのは分かる。
だが、本来感情をこめなくてはいけないシーンで、全く抑揚がないのは明らかにオカシイではないか。
彼の作品は、音楽が大きな役割を果たしていた。
だが、今回は全く心に残らなかった。
彼の描く人物があまりにも幼稚で均一だ。
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まあ、いくらでも挙げることが出来るが、一番の問題は誰に向けて作品を作ったか、統一が取れていないことである。
ディズニーの映画はその点、まったくブレていない。
それは、「大人の鑑賞に堪える子供向け映画」だという点だ。
「となりのトトロ」はそれが出来ていた。
本作がターゲットに想定しているのは、どうも大人らしい。
しかし、宮崎駿という人間は大人を全く分かっていない。
作品の中で、男女の駆け引きが描かれているけれど、まったく幼稚で失笑ものである。
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どうしちゃったの巨匠。
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どうも、巨匠が描きたかったのは「ノスタルジー」だったようだ。
大正から昭和にかけての風景描写は念入りで且つ執拗だ。
ぼくは、その緻密な描写によってのみこの作品を評価する。
実にすばらしい絵を描いている。
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彼最後の作品だという。
良い判断だと思う。
もう彼はアイデアが枯渇してしまったのだ。
「アナと雪の女王」を製作中のTV番組を見た。
監督は実に柔軟なのだ。
多くのスタッフを集め、様々な意見を引き出し、実際にそれを活用する。
それを何度も何度も繰り返す。
監督はそれらを踏まえ、さらに上の意見を出す。
そして、スタッフ全員がその意見に納得するのである。
だから、ディズニーの映画はテンポも含め、新しいアイデアが満載である。
「風立ちぬは」それとは真逆の製作手法を採ったと感じる。
見事なほどに逆なのである。
宮崎駿という個人が全てを決定する。
ぼくが先に挙げた欠点は当然スタッフは持っていたはずだ。
だが、それらの意見は完全に無視された。
だって、監督は世界の巨匠だからである。
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戦後70年も経って、まだ日本はあの時と同じ戦いをしている。
アメリカに負けるはずだ。
思いがけず、そんなことを痛感させられたアニメ映画でした。(^o^)丿