イヤね、彼の書いた小説が好きってことじゃないんです。
彼の生き方が好きなんです。
彼の小説はまどろっこしい。
そのまどろっこしさは何処から来ているかというと、酔っ払って書いている部分があるからです。
そのまどろっこしさが気に入らないとすれば、シラフで書けよっと言えますか?
アルコールの力なしには彼の文体は生まれなかった。
・・・・・・
彼はそこで悩んだと思う。
自分で体験したことしか書けなかった。
小説家にとって想像力は不可欠だ。
だが、彼は自分に想像力が欠けていることを知っていた。
実体験を想像で補うなんて彼には耐えられなかった。
小説を書くには行動しなければならなかった。
だからガムシャラに行動した。
スペインでの義勇兵。
アフリカでのサファリ?
カリブ海での釣り?
・・・・・・
ところが体力の衰えは如何ともしがたい。
・・・・・・
ぼくには分かる。
なぜ彼が猟銃の銃口を自分に向けたのか、その気持ちが分かる。
日が高いうちに酒を飲みだす。
それは感心できる行動じゃない。
だからといって、誰に迷惑がかかるのじゃ?
・・・・・・現実逃避?
そうかもしれない。
だからといってそれを誰が非難できようか?
現実ってなんだろう?
いつも現実に向かい合い続けなければならないのか?
現実から一時でも逃げる人間を非難する資格があるのか?
・・・・・・
ぼくはいま彼が死んだ歳を1年過ぎた。
そんな歳に自分もなったのだ。

ちなみに彼の孫のマーゴ・ヘミングウェイも自殺したことをいままで知らなかった。(T_T)
・・・酔っ払って書いたので消去しようか迷いましたが、恥を忍んでこのままにすることにしました。(→o←)ゞ