・・・・・・っということで、「軍師官兵衛」がクライマックスを迎えつつありますね。
官兵衛が主人公である以上、彼中心で物語りは展開しなくてはならない。
彼の視点で、信長、秀吉、家康を描くことになるが、三人とも個性が強烈なので、ややもすると主役が誰かボケがちになる。
あくまでも、官兵衛は歴史上において脇役だったからである。
だけれども歴史ドラマである以上、あたかも官兵衛が陰でコントロールしているように台本を書かなければならない。
それは仕方ない。
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このドラマのテーマは「如何に生き延びるか」であろう。
あの戦国時代、どこの領主もそのテーマは同じ、如何に生き延びるか、自分の血筋を残すか、それが全てだったのだろう。
その点、このドラマは良く描かれている。
どの君主に付くか、当時はその判断が運命を決めた。
それを見誤ること、即ち死を意味していた。
だから、裏切ること、寝返ること、騙すことは当然であった。
ドラマを書く人にとって、こんな面白い時代はないだろう。
騙し騙され、裏切り裏切られ、そして多くの人々が死んでいった。
そんな必死に生きる時代の中で、「人を見る目」が養われたのである。
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そんな男中心の世界ではあるけれど、女性の姿もとても丹念に描かれているのが今回のドラマの大きな特徴であろう。
ホント、とても丹念に描かれている。
主演である岡田准一の熱演が注目されがちだけれど、女性の演技は彼に負けないくらいよく出来ている。
そこが非常に好ましい。
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自分のサラリーマン時代を振り返って、そぉ~だよなぁ~と頷く場面が何箇所もある。
実際のサラリーマンも、騙し騙され、裏切り裏切られる世界だった。
流石に命を取られることはないが、仕事上の失敗でサラリーマンとして息の根を止められることはある。
他人、自分も含め、何度かそういう経験をした。
そこで学んだのは「人を見る目」、それが全てだったなぁ~~~
何度も失敗し、騙され、裏切られて学んだこと、「人を見る目」・・・それが全て。
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ずっと脇役で、如何に生き延びるかを学んできた官兵衛の人生。
思いがけず、天下人になるチャンスが巡り、自分の野心が芽生えてきた官兵衛。
だが、結局はそれだけの器ではなかったと歴史は証明する。
君主あっての軍師でしかなかった。
そこをどう描くのか、とても興味深いこれからの展開である。
P.S. これについては坂口安吾の「二流の人」
から大きな影響を受けています。(^^ゞ