本気で怒ることの重要性 | so what(だから何なんだ)

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・・・・・・っということで、小笠原に集団で押し寄せる中国のサンゴ密漁船の問題である。


このニュースを聞いていると、日本人が誰も本気で怒っているように感じないのは何故なんだろう?

本気で怒るべきは、小笠原の漁民たちであろう?

だが、彼らの主張は中国の連中は硬い網を使って、根こそぎトロール方式で海底をさらっていくから、珊瑚が傷ついてしまう。

日本は柔らかい網を使うので珊瑚が傷つきにくい。

珊瑚が傷つけば、魚の棲家が荒らされる。

棲家が荒らされると、魚が取れなくなる。

だからケシカランという言い方である。

日本人は珊瑚そのものに価値を見出さない。

あくまでも主体は魚だ。

珊瑚を採ることそのものを発想しない。

ましてや、珊瑚を採って生計を立てようなんて考えていない。

ところが、中国の連中は赤珊瑚に価値を見出す。

億円単位で稼げるのだ。

論点がずれている。

・・・・・・

一般の日本人も本気で怒っているようには見えない。

何故なら、小笠原はあまりにも遠い。

日本人は珊瑚を自然保護の意味から勝手に取るのはケシカランと思っているが、赤珊瑚の宝飾品はあまり人気がない。

はるか遠く離れた島の周辺でも、それが石油資源だったらもっと怒るだろうけれど、海底が荒らされることの損得ではピンと来ない。

あくまで、自然保護の観点からケシカランと思っている。

それより何より、中国人そのものに対する生理的な不快感のほうが強い。

・・・・・・

政府も本気で怒りたくない。

また中国に尖閣諸島のような問題をもう一つ抱えなくなるのが面倒くさい。

できれば、中国政府に取り締まるようお願いベースで穏便に済ませたい。

・・・・・・

このように、漁民も、国民も、政府もだれも本気で怒っているように感じられない。

中国漁民はこんな日本を見てどう思うだろう?

やったもん勝ちだ。

やらんほうがバカだ。

大金を得られる千載一遇のチャンスだ。

無茶をしたって、中国政府が守ってくれるサ。

・・・である。

・・・・・・

ここで、重要なのは中国漁民も、中国政府も今回は悪いことをしていると認識している。

だって、他人の土地に入って、勝手に資源を盗んでいるのだから。

そう、誰がどう見たって、これは犯罪である。

所謂ドロボーである。

小笠原は古来から中国の領土だとは、どんなに理屈をこねても絶対にいえない。

なのに日本の対応は・・・

・・・・・・

政府の最大の責務はなんであろう?

何度もこのブログで書いたように、「雇用の確保と安全保障」、この二つだ。

このために、国民は税金を払っていると言って差し支えない。

何故なら、この二点だけは民間では出来ないからだ。

今回の事例は、安全保障の問題である。

想像して欲しい。

自分の家に他人が入ってきて、家の物を勝手に持ち去って、それを止められないなんてあり得るだろうか?

だから税金を払って、警察という組織を維持しているのだろう?

格好のいい言い方をすれば、それが法治国家である。

明らかに日本の領海に入って、勝手に資源を持ち去るのは犯罪である。

だから、中国の漁民も、中国政府も犯罪だと認識している。

なのに、日本の政府の反応はどうだろう?

出て行ってくださいとお願いするだけだ。

あるいは、台風に追っ払ってくださいと祈るだけだ。

この日本の対応を見て、世界は日本をどう見るだろう?

「腰抜け」である。

・・・・・・

どうしちゃったんだろう?

当然怒るべき時に日本は何故怒らないのだろう?

もし外国で、政府がこんな対応をしたら、直接利害が関係する漁民が黙っていない。

国民だって黙っていない。

何故なら、政府がその責務である安全保障を履行できないのだから。

何のために、税金を払っているのだ・・・となる。

たちまち責任政党はその存在価値を問われる。

それが民主主主義ってぇもんじゃないか。

・・・・・・

日本人は本気で怒ることを忘れてしまったのじゃないか?

日本人独特の気配り?

平和主義?

思いやり?

おもてなし?

ジョーダンじゃない。

国民が本気で怒らないから、政府も弛みきってしまっているのだ。

・・・・・・

当然怒るべきときに怒らないのは腰抜けである。

腰抜けは馬鹿にされる。

世界中から馬鹿にされる。

こんな明らかな違法行為に対して、断固たる手段に出ないのは、考えられない。

だって、相手も犯罪意識を持っているのだから。

・・・・・・

では、どうすればいいのだろうか?

明らかな領土侵犯だから、海上自衛隊を出動させるべきである。

海上保安庁だろうという意見も出るだろうが、自衛隊の艦船を派遣すべきである。

海上保安庁と協力して、片っ端から検挙すればよろしい。

逃亡を図るなら、威嚇射撃もよろしい。

日本政府は、全力を上げて徹底的に取り締まるべきである。

要は、中国に対して、世界に対して、日本は本気で怒っていることを示すことである。

・・・・・・

政府を動かすのは国民の怒りである。

いったい日本人はどうなっちゃったんだろう?

香港ではあれほど学生が怒っているじゃないか。

米国では対応が生ぬるいと、オバマを引きずり下ろそうとしているではないか。

暴力に走るのは問題だけれど、少なくとも世界の民主主義国では、政府が弱腰だと国民がデモをするではないか。

国民は怒るべき時には本気で怒れなくてはならない。

日本人は長い物に巻かれよという意識が強いのは確かだが、江戸時代も、明治時代も大正時代も、昭和の時代も、きちんと怒るときには怒っていた。

領土に侵入されて、勝手に荒らしまわられて資源を持ち去られたら、本気で怒らなくちゃならんのですよ。