・・・・・・っということで、このCMのどこが悪いの?
母親の暖かさ=ガスの暖かさをかけているのは説明の余地がない。
あまりにもリアルだからだって?
リアルのどこが悪いの?
CMはその時代背景を色濃く反映している。
優れたCMはその時代と密接な関係を持っている。
もう削除されてしまったけれど、コブクロの「桜」という歌のプロモーションヴィデオで、就職活動する女性が何回も不採用になって落ち込むというストーリーがあった。
でも、彼女が卒業した小学校の前を通って、校庭の桜の木が満開なのを目撃する。
小学生とすれ違うことによって、彼女はもう一度自分の可能性に目覚める。
・・・ってな展開で、とても印象に残る優れたPVだった。
「桜」がリリースされたのが、9年前だ。
いまから9年後、東京ガスのこのCMをみて、当時の世相を振り返るチャンスを、今度の自主規制で失ったことになる。
企業がクレームにビビることは良く分かる。
でも、過剰反応はイカンだろう?
クレームに対して、アッサリと引き下がる風潮は決して日本のために良くない。
韓国の慰安婦クレームと同じである。
クレームに対しては、丁寧な説明で答えるべきじゃないかな?
とりあえず謝ってしまえばイイやという日本独特の対応は、後世に禍根を残すことになる。