・・・・・・っということで、教育って人工衛星の打ち上げに似てますね。
人工衛星は子供で、ロケットが教育です。
打ち上げ前の秒読みが終わって、一段目のエンジン点火。
実は赤ちゃんのときの教育が一番エネルギーが要るんですね。
それは親の責任。
殆ど付きっ切りです。
子供が歩けるようになって、言葉を理解できるようになると、家庭より広い環境で他人との交流を学ばなければなりません。
それには補助ロケットの助けが必要です。
それが幼稚園です。
補助ロケットが切り離され、いよいよ学問の習得段階になります。
小学校は第一段ロケットです。
最低限、読み書きそろばんを教育し、様々な同世代人間の中で、他人とどう付き合うかを学びます。
その後の軌道を順調に飛行できるかがここで決まります。
そして、第一段ロケットの役目が終わり、二段目の中学に引き継がれます。
中学は、その後の進路を決定する重要な時期です。
得手不得手に係わらず、全ての選択肢が提出されるのがこの時期です。
自分は理科系なのか科系なのか、ここで人生の方向付けが定まります。
ここで決定された軌道を後で修正することは、とても難しくなります。
義務教育とはよく言ったもので、ここから先の道を決めなければなりません。
そして第三段ロケット、即ち高校教育。
第四段ロケット、即ち大学教育。
と進めながら若干の軌道修正が行われます。
・・・・・・
そしてついに最終軌道に投入されます。
予定の周回軌道、即ち社会人になるのです。
この段階で親の務めは終わります。
燃えカスとなって落下するだけです。
・・・・・・
こう考えてくると、子供を社会人にするエネルギーは、高度の増加と共に少なくなっていくのが分かります。
それは子供が成長するからであり、自らの力で飛行できるようになるからです。
どの段階が重要か一概には言えませんが、ロケットの打ち上げの失敗は、だいたい打ち上げ直後です。
ここで大きな力で正しい方向に打ち上げないと、大きく軌道を逸れるばかりか、墜落してしまいます。
その逆ならば、殆ど僅かな軌道修正だけで子供は成長していくものなのです。
親はこのことを真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
そして、小学校のときの教育がいかに大切かが分かると思います。