・・・・・・っということで、NHK【軍師 勘兵衛】を観た。
荒木村重が登場した時点で、史実に忠実というより、物語の面白さに重点を置いているんだなぁ~と改めて感じさせられた。(^^ゞ
堺の賑わいのシーンで、連想したのが「士農工商」である。
これは士である武士が考えた序列なので、「士」が一番上なのは分かる。
だが、何で「商」が一番低かったのか?
そして、「農」がなんで2位だったのか?
不思議ですよね。
どう考えたって、農民に対するヨイショですよね。
えっ?
違うって?
農の意味は「豪農」で「貧農」じゃないのかもねぇ~。(^^ゞ
・・・・・・
ところが、現代を見てみよう。
序列はほとんど逆ですよね。
「商工農士」じゃないですか?
これってスッゲェ皮肉だと思いません?
オットドッコイ、職業に卑賤はないとの反論が出るでしょう。
それは当然です。
ぼくも認めます。
だけれども、今の日本の社会を見ると「士」の地位は、「商工農」に比べて低いと思いません?
またまたこの意見には反論が百出すると思いますが、ぼくの意見はこのブログで以前書いた「軍服について」
の通りです。
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現代社会を支配するのは、経済であることには誰も異存はないでしょう。
即ち世の中は「商」がリードしているのです。
封建社会では、士は商工農の上でなければならないのです。
江戸時代の士農工商は武士にとって都合のいい序列だったのです。
では、武士階級の弱点はなんだと思います?
それは唯一「非生産階級」であることです。
彼らは消費するばかりで、一切の生産活動をしない。
そんな階級は、社会にとって有害でしかない。
うがった見方をすると、非生産階級であった武士階級が、商が将来脅威になることを警戒して、一番下の階級に分類したと考えられません?
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ここでもう一度考えて欲しいのは、非生産階級は有害ですか?・・・ということです。
経済オールマイティーの考え方が正しかったのですか?
・・・・・・
「商」が世の中をリードするのは、それはそれでイイ。
だけれども、「士」のマインドを忘れるなっ!
・・・っと言いたかったのはそれだけです。