この本が成功したのは、着眼点が良かったのが全てだろう。
ほぼ太平洋戦争全体が描かれているが、これは戦闘機乗りの視点を採用したから出来たので
あろう。
これほど広範囲の戦場を一冊の本で描くには、必ず無理が出てくる。
描こうとすれば、大味で観念的な作品になってしまう。
したがって、これまでの戦記ものは、局地的にならざるを得なかった。
その点、戦闘機は行動半径が広く、物語にスピードを与えてくれる。
真珠湾攻撃から沖縄まで描くことが可能になった。
・・・・・・
次にターゲットを明確にした点も、成功の秘訣だろう。
戦争に関心のない若い人である。
関心がないどころか、戦争があったことも知らないし、知ろうともしない世代。
若い兄弟にインタビューさせる手法を用いたのも、若い読者が問題を共有できるからだ。
・・・・・・
そして何より最大の成功の秘訣は、小説という形式にしたことだ。
変な言い方だけれど、小説の持つ力を感じた。
インタビューで聞いた話を羅列するだけなら、いちばん客観的で公平だろう。
それはそれで意義のあることだが、戦争の本質を伝えるのにはまどろっこしくて、焦点がボ
ケる嫌いがある。
いくら小説と言っても、荒唐無稽では伝わらない。
インタビューのエッセンスを繋ぎ合わせれば、嘘をつかずに本質を浮かび上がらせることが
できる。
ただ正直なところ、この作家の小説の力量はそれほどではないと感じた。
人物描写なんか観念的で、陳腐に見える箇所もある。
インタビューの順番が古い順番になっているのもあまりにも都合が良すぎる。
しかし、そういう力量不足を補って余るものが、真実の力である。
小説だから伝えられる真実というものがあると再認識させられた。
・・・・・・
ここで語られる物語を、若い人は驚きを持って受け入れるだろう。
太平洋戦争のことをかなり知っているぼくでさえも、初めて聞く話が多い。
特に、ラバウル基地がパイロットの墓場だったという事実。
それまでは、ミッドウェイで多くの優秀なパイロットが失われたと思っていた。
そして、特攻の本質。
日本人にとって、特攻の問題に触れるのはあまりにも辛い。
辛すぎて、日本人はわざと触れずに過ごしてきたように思われる。
だけれども、戦後60年以上が過ぎ、世代も入れ替わる時点でこの問題を検証してもいい時期
になったのかも知れない。
戦争を知っている世代が、この世の中から消え去るタイミングで、こういった本を出す意義
はとても大きい。
この本がベストセラーになったことを知って嬉しい。
何より嬉しいと思うのは、間違いなく戦争で命を落していった人たちであろう。
この本を読んで、様々な教訓を得た。
折に触れて、それを文章にしてみたいと思った。
日本人全てが読むべき本である。
この作家の功績はとても大きい。
ほぼ太平洋戦争全体が描かれているが、これは戦闘機乗りの視点を採用したから出来たので
あろう。
これほど広範囲の戦場を一冊の本で描くには、必ず無理が出てくる。
描こうとすれば、大味で観念的な作品になってしまう。
したがって、これまでの戦記ものは、局地的にならざるを得なかった。
その点、戦闘機は行動半径が広く、物語にスピードを与えてくれる。
真珠湾攻撃から沖縄まで描くことが可能になった。
・・・・・・
次にターゲットを明確にした点も、成功の秘訣だろう。
戦争に関心のない若い人である。
関心がないどころか、戦争があったことも知らないし、知ろうともしない世代。
若い兄弟にインタビューさせる手法を用いたのも、若い読者が問題を共有できるからだ。
・・・・・・
そして何より最大の成功の秘訣は、小説という形式にしたことだ。
変な言い方だけれど、小説の持つ力を感じた。
インタビューで聞いた話を羅列するだけなら、いちばん客観的で公平だろう。
それはそれで意義のあることだが、戦争の本質を伝えるのにはまどろっこしくて、焦点がボ
ケる嫌いがある。
いくら小説と言っても、荒唐無稽では伝わらない。
インタビューのエッセンスを繋ぎ合わせれば、嘘をつかずに本質を浮かび上がらせることが
できる。
ただ正直なところ、この作家の小説の力量はそれほどではないと感じた。
人物描写なんか観念的で、陳腐に見える箇所もある。
インタビューの順番が古い順番になっているのもあまりにも都合が良すぎる。
しかし、そういう力量不足を補って余るものが、真実の力である。
小説だから伝えられる真実というものがあると再認識させられた。
・・・・・・
ここで語られる物語を、若い人は驚きを持って受け入れるだろう。
太平洋戦争のことをかなり知っているぼくでさえも、初めて聞く話が多い。
特に、ラバウル基地がパイロットの墓場だったという事実。
それまでは、ミッドウェイで多くの優秀なパイロットが失われたと思っていた。
そして、特攻の本質。
日本人にとって、特攻の問題に触れるのはあまりにも辛い。
辛すぎて、日本人はわざと触れずに過ごしてきたように思われる。
だけれども、戦後60年以上が過ぎ、世代も入れ替わる時点でこの問題を検証してもいい時期
になったのかも知れない。
戦争を知っている世代が、この世の中から消え去るタイミングで、こういった本を出す意義
はとても大きい。
この本がベストセラーになったことを知って嬉しい。
何より嬉しいと思うのは、間違いなく戦争で命を落していった人たちであろう。
この本を読んで、様々な教訓を得た。
折に触れて、それを文章にしてみたいと思った。
日本人全てが読むべき本である。
この作家の功績はとても大きい。
