・・・・・・っということで、SF小説のアイデア。
ここに地球を侵略しようとしているエイリアンが居たとする。
一般的にはUFOなどの戦闘兵器によって力で制圧する方法である。
これは古典的な地球侵略のパターン。
だが、いくら文明の遅れた人類が相手だとしても、反撃による侵略側の損失も考えなければならない。
追い詰められた人類は、核兵器を用いるかも知れない。
侵略側が勝つシナリオは変わらないが、核による汚染は好ましくない。
映画としてはウケるが、エイリアンはそれほど馬鹿じゃない。
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次に考えるのは、未知の細菌を送り付けて人類を死滅させるもの。
あるいは、農作物を枯らしてしまうような細菌を蔓延させて飢え死にさせるもの。
これは簡単そうだけれど、人類はそういう細菌に対して経験が豊富でワクチンを作って対抗する可能性が高い。
そもそも、そういう細菌をエイリアンが用意できるとは考えられない。
侵略側は、環境を破壊せずそっくりそのまま地球を手に入れたいのである。
要するに、人間だけをターゲットにして排除したいのである。
一番効果的な方法は、子供が生まれないようにすることである。
出生率がゼロになった時点から100年も待てば、地球上の人類は死滅するのだから。
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ここで、既にエイリアンはそういう仕掛けを地球上に施したのではないかと考えるのが、このSF小説のミソである。
でも、子供が生まれなくなる世界って、二番煎じだな。
まっ、それは置いておこう。
真正面から地球を攻撃しないのであるから、人類に攻撃されていると気付かせない方法を考えるはずである。
エイリアンであるから、科学が進んでいると考えるのは定説だろう。
彼らが、人間が簡単に発明できないような発明を人間の社会にこっそりもぐり込ませるというもの。
その手がかりは何か?
身の回りを見渡して、何年もの時間を飛び越えたような製品はないだろうか?
すると、あるんですね。
コンピュータです。
スマフォって平気で使っていますが、これってチョット前まで夢の製品でしたよね。
手の中に納まるコンピュータって、SFの世界でしたよね。
夢として持っていたけれど、それはずっとずっと先の話だと思っていましたよね。
人類が自分たちで発明したつもりでも、実はエイリアンが巧妙に人類に伝授していたのです。
そしてコンピュータが世界中の人間に行き渡るのを待っているんですね。
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ある日、コンピュータが暴走するときが来る。
でも、人類は全く気付かない。
ネットワークでつながれたコンピュータがある異常な信号を発するのです。
コンピュータが直接発しなくとも、コンピュータにつながれたあらゆる機械から信号が発せられるとしても良いでしょう。
その信号は人間のDNAに直接働きかけて、組み替えてしまうんです。
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時々、エイリアンはそれが正常に働くか、実験してみるのです。
最近起きている異常な事件はその実験結果なのです。
十分な数の機械にコンピュータが組み込まれるまでエイリアンは待っているのです。
ある日、あなたの目の前のパソコンから異常な電波が発せられるかも知れませんよ。