・・・・・・っということで、富士山が世界遺産に登録されたようである。
めでたいことである。
ぼくも32歳位のときに一度だけ登ったことがある。
富士吉田駅から登り始めて、5合目まで登ったところで力尽きた。
続きは別の日にクルマで5合目まで上がり、そこから頂上を目指した。
登った人ならご存知だろうけれど、5合目の駐車場から見える頂上は富士山の頂上である。
こんな山はぼくは経験したことがなかった。
普通、途中で見えるピークは本当のピークではなく、次から次に現れてくるものだ。
当然、頂上に達するまで、登りもあれば下りもある。
でも富士山は登りだけだ。
最初に見えた頂上を目指してひたすら登るだけだ。
アタリマエといえばアタリマエ。
正直言って面白くない山である。
富士山の魅力は登山にはあまりないと思う。
日本で一番高い山に登ったという達成感。
頂上から見えるどの山よりも高いという優越感だけだ。
それよりも富士山の魅力は、風景として富士山を眺めることにある。
だから、三保の松原が加えられたのは大いに評価できる。
・・・・・・
この度の登録を受けて、スイス人だったらどうするだろうかと想像するのは面白い。
頂上までケーブルカーやリフトを作るだろうか。
ひょっとするとトンネルを掘って鉄道を通すかも知れない。
でもそんなことはしないだろう。
登って面白い山ではないからだ。
それより富士山の姿が見えるベストスポットを整備するに違いない。
周辺の観光業界は観光客の増加に大きな期待を抱いているだろう。
入山料云々で登山ばかりに目を向けているようだけれど、そうではなくViewpointの整備という視点で考えて欲しいものである。