・・・・・・っということで、イチロー君も39歳らしい。
まあ、野球ド素人のぼくがいうのもナンだけど、
イチロー君も一回り小さくなった感じがする。
言っちゃ悪いが、バッターボックスに立った彼は、小柄で痩せたオッサンみたいな印象を受ける。
いうまでもなく彼は偉大なスーパースターだ。
それでも、数字が伴わなくてしまったら突然輝きを失う。
厳しい世界だ。
そうだ、【結果こそ全て】の世界なのだ。
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言っちゃぁナンだが、ぼくが36年間生きてきたサラリーマンの世界も、数字こそ全ての世界であるはずだ。
特にぼくのような営業一筋で生きてきた世界はそうであるはずだ。
だが、イチロー君の打率のように、単純なものではないのが現実だ。
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変なことだけれど、営業成績がいくら良くたって、個人の収入アップには直結しない。
評価されなければ何の意味もないからだ。
評価する上司がぼくの仕事の中身を知らなかったら、評価そのものが不可能だ。
上司がぼくのことを嫌っていたら、なおさら評価されない。
皮肉なことに、いくらぼくが成績を上げても、通例は上司の評価になってしまう。
ぼくがアピール下手でも、給料は上がらない。
アピールしたところで、会社は営業だけで成り立っているわけではないなんて言われる。
サポートする人間の良し悪しによっても、営業成績は左右されるのも事実だからだ。
同じように見える【結果こそ全ての世界】でも、中身は全く違うのである。
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簡単に言えば、「一匹狼」は会社では成り立たない。
野球の世界は一匹狼が大原則だ。
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いま日本に足りないのは一匹狼じゃないだろうか。
日本の活力を奪っているのは、一匹狼の数があまりにも少ないことが原因であると言い切ってしまおう。
それに比べ、アメリカの会社は一匹狼を求めているように見える。
社員も一匹狼であろうとさえしている。
日米の会社の決定的な違いはここにあるのではないだろうか。
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だが、一匹狼も数字が伴わなくなってしまったらオシマイだ。
それが一匹狼であることの宿命。
同じ一匹狼でも、蓄えがタップリあるイチロー君やマツイ君とは全く違うのだ。
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日本ほど一匹狼にとって生きにくい世界はない。
絶滅危惧種に指定されるべきなのだろうか?
イヤ、それでも一匹狼にロマンを感じる若者は生存しているし、今後も出現し続けると
・・・信じたい。