メーソンの世界 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・っということで、ヨーロッパは石の文化だ。


建物はもちろん、橋だろうが、城壁だろうが、道路だろうが全部石でできている。


凸凹の歩道を歩きながら、何でこんなに石ばかり使うんだろう?


歩きにくいったらありゃしない、と感じない日本人はいないだろう。


ましてや、キャリーバッグをゴロゴロ引っ張っている身にしてみれば、もっとスムーズなアスファルトとか、コンクリート舗装にしないんだろうと恨み節でもひねりたくなる。


こんなに石を使う理由は簡単だ。


それは、ヨーロッパには石が豊富にあるということだ。


イギリスには少ないので、粘土を焼いたレンガになるだけのことだ。


日本では石の家なんて考えも及ばない。


一番豊富な木材を使うに決まっている。


・・・・・・


そこで、何でもかんでも石で造形する文化の国で「Mason」の需要はとてつもなく大きいと考えざるを得ない。


「Mason」とは日本語で「石工」のことだ。


日本に石工という職業がどれほど占めるのか知らない。


「タイル工」くらいだろうか。


せいぜい「左官」がいいところか。


どちらにしても、勢力(?)は弱いと断定していいだろう。

・・・・・・


ところが、昔のヨーロッパでは石工のは引っ張りだこだったはずだ。


当然、それに従事する人間の職業全体に占める割合は大きかったはずだ。


たぶん、ナンバーワンだったのじゃなかろうか。


一人前の石工になるには、修行が必要だっただろう。


棟梁(マイスター)のもとにたくさんの石工が集まったことだろう。


そして、その数は一大勢力になったはずだ。


当然、政治的な発言権も強かったに違いない。


・・・・・・


ここで賢明な読者諸氏は既にお気付きであろうが、「フリーメーソン」である。


FreeなMasonという意味である。


それは、封建社会において、移動が厳しく禁じられていた世界で唯一、Masonだけは自由に各地を移動できたのだ。


これは、ぼくのかじりかけの知識で話している。


でも、実際にヨーロッパに来て、この石の文化を目の当たりにして、石工の存在が如何に大きいものだったのか、実感を持って身に迫ってくるのです。


その実感を持って、初めてフリーメーソンの意味が分かってくるのです。