・・・・・・っということで、昨日借りてきたDVDの1枚目。
【The Raid】
新作コーナーに並んでいたという理由だけで借りてきた。
なんか聞いたことない言葉を喋っている。
英語でないことだけは確か。
アメリカの映画だとばかり思っていたので、その内に英語に切り替わるだろうと思っていた。
これがインドネシア映画であることに気付くのに、相当な時間を費やしてしまった。
インドネシア人に失礼だが、ここまでの映像を作るレベルにあると知って驚く。
所謂、銃撃戦ジャンル。
人間というものは武器を持つと血が沸き立つ生き物らしい。
剣を持つと切りたくなり、槍を持つと突き刺したくなり、銃を持つとぶっ放したくなる。
最初は的を撃って満足するが、その内に動くもの、即ち動物を撃ちたくなる。
最後に行き着く先は、人間を撃ちたいという欲求だ。
最初は自分を守るためと誰でも言うが、心の片隅では正当防衛なら人間を撃つチャンスを狙っている。
これが間違った分析でないことは、アメリカを見れば判る。
アメリカ人は理屈を付けてでも銃をぶっ放したくてしょうがない国民なのだ。
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インドネシアの銃規制がどうなっているか知らないが、この映画を見る限り野放し状態のようだ。
この映画の製作者が意図したか否かは定かではないが、そういうフラストレーションを背負った人間のために、この映画は作られたのだ。
それ以外の理由は考えられない。
とにかく撃ちまくる。
銃口の前に現れた人間はとにかくぶっ殺す。
だけれど、これだけじゃゲームと同じだ。
映画である以上、人間のドラマがなきゃならん。
その味付けが、アメリカ映画的ではないのである。
アジアの、インドネシア人でなければ出来ない味付けなのである。
そこんところに面白さを見出せる人には見て欲しい映画。
銃を所有することが出来ない日本人は、逆効果になるのでオススメではない。