・・・・・・・っということで、直木賞と芥川賞を受賞した本をまだ読んでいる。
川上未映子著【乳と卵】、2008年の第138回芥川受賞作。
これはいい。
芥川賞受賞作にはちょっと首をひねる作品が多いが、これはいい。
絶対男性には書けない。
女性じゃないと書けない。
どうしてか?
主題が、題名の通りだから。
文はなるべく短い方がいい。
短い文を重ねることによってリズムを作る。
これが読みやすくて、人によく伝わる。
・・・と、教えられたし、ぼくもそう思う。
だが、彼女の書く一つ一つの文は長い。
一文の中に「、」で区切られた文節がやたら多く詰め込まれている。
だから、読みにくいと感じる。
これは彼女がわざとやっているとすぐに気付く。
心の中で物事を考えるとき、句読点がハッキリしていますか?
考えがダラダラと、延々と続くのが普通でしょ?
女性の心情を表現するのに、この筆法は適している。
その辺がこの作家の巧妙なところなんです。
・・・・・・
女性特有のストレス。
それを心の中にずっと溜め込んでいる。
上手く表現できないけれど、男性にはないストレス。
男性のぼくには、はっきり分からない。
でも、そのストレスの正体が何となく分かる気がする。
この小説は、たぶん女性の方が共感を覚えることだろう。
・・・・・・
好き嫌いが強い作品だと思うので、オススメの本だとは言いません。(^ε^)♪