デジタルの世界 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、昔はオーディオブームってありましたよね。


でっかいスピーカーボックスと、プリメインアンプと、チューナーと、レコードプレーヤーがセットになったヤツ。


あんなデカいセットを、よく各家庭で持っていたものだ。


ぼくはクラシック音楽に凝っていたので、よく大音量にして聴いていたものだ。


ところがいまは、そんなふうに音楽を聴く人がいない。


第一、ステレオセットなんて邪魔だ。


殆どの人がi-podを始めとする携帯型デジタル音楽プレイヤーで、


しかも(チャチな)イヤホンで聴いている。


・・・・・・


確かに、音楽が身近になったことは、いいことだろうけれど、


本当にイイ音ってあまり追求しなくなっちゃったんじゃないかな?


ぼくは音楽を聴くなら、あのでかいスピーカーで腹に響くような重低音で聴きたいな。


・・・・・・


いまの音は確かに、雑音がなく、クリアで、いい音だとは思うけれど、


あれって、みんなデジタルの音なんですよね。


そう思って回りを見渡すと、みんなデジタル。


1,300万画素のカメラも画像を拡大していけば、四角い点の集まりだ。


携帯電話もデジタル。


飛び交う信号もデジタル。


でも、自然界にはデジタルはない。


全て連続した、境界のハッキリしないアナログだ。


バイオリンの響きは弦が振動する周波数だ。


昔はそれを再生される音も、レコード針が溝を辿る振動を増幅した周波数だ。


耳に聞こえない雑音が必ず拾われていた。


写真だって、いくら拡大したって、点の集まりなんかじゃなかった。


アナログは人間が加工したとはいえ、自然により近かったはずだ。


・・・・・・


デジタルは、0と1との集合だ。


無機質極まりない。


そんなもので、人間が騙されているだけだ。


そして、ついにテレビもデジタルになる。


世の中みんな、デジタルで囲まれた世界で生きていくことになる。


・・・・・・


だからナンだと聞かれても、上手く言い返せない。


ただ、人間も次第にデジタル化していくんじゃないかと感じるのだ。


テレビだって、3Dになりつつあるじゃないですか。


でも、自然界を見渡せば、全部立体だ。


平面なんかアリャしない。


自然に出て、目で見て、手で触って、耳で聞くということを、


「意識して」やらなければ、五感がおかしくなるんじゃないかと言いたいだけだ。