夫婦の形(その10) | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、キリのいい10話まで無理して書くことにした。



A子は今のダンナと結婚する前、友人のB子から言われた、


【血液△型の男は「語る」でしょ?】


A子はその通りだと思った。


結婚相手は△型の男だったから。


確かに「語る」な、いろいろなことを。


彼はA子の知らないことを色々と話してくれた。


考え方も、ずっと大人だと思った。


結婚を決意したのも、彼のそんなところに惹かれたからである。


「この人なら一生ついていける」・・・っと。


だが、結婚後はだんだん彼の人間としての底が浅いことが分かってきた。


彼の「かたる」は結局、「騙る」に近かったなぁ~とおもうようになった。


語るけれど、


根(ね)は悪くない人だということは救いだった。


・・・・・・


銀婚式も過ぎ、夫は語るどころか、もう滅多に口を利かなくなってしまった。


夫は期待していたほど、出世しなかった。


絵に描いたような平凡な男になってしまった。


最近では、お互いが「空気」のような存在になってしまった。


・・・・・・


酔っ払って帰った夫の寝顔を見ながら、


A子はつくづく思うのである、


「平凡だったけれど、


幸せだった・・・・・・


・・・・・・かもねぇ~~」