フェニックスプラン | so what(だから何なんだ)

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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、引き出しの奥から5年前の企画書が出てきた。


我社の若手重役が書いた企画書である。


題名は【フェニックスプラン】。


彼がトップを勤める事業部の再生プランである。


アメリカの大学でMBAを取得し、向う仕込の経営手法を我社にも当てはめようと、意欲満々なのが文章から伝わってくる。


彼は血筋がいいこともあり、ぼくはこの企画書に対しては意見を言うことを差し控えていた。


ぼくが当時から言いたかったことは、非常に単純なことである。


【フェニックスプラン】という表題である。


ご存知だと思うが、フェニックスという伝説の不死鳥がいて、


自ら身を火に投じ焼き尽くし、その灰から再生するというアレである。


それを繰り返すことによって、永遠に生き永らえるという伝説である。


(ギリシャ神話かと思ったが、東地中海地方に伝わる民話が元らしい。)


ぼくはこのストーリーの「肝(キモ)」は、一度その身を焼き尽くすと言う点にあると思っている。


要するに、焼き尽くして灰にならなければ、再生できないということである。


件の若手重役は、その点を理解していないんじゃないかと、そのとき感じていた。


彼の事業部は市場環境の激変で、とてもヤバイ状態になることが予想されていた。


どうみても、彼が自らの部を焼き尽くそうという覚悟があるように見えなかった。


今までの「型」を変えるところまで踏み込む意気込みが感じられなかったのである。


その「型」とは、成功の型である。


一度その型で成功してしまうと、なかなかその型を見直すとか、


はたまた、完全に壊してしまうとうことは、頭では分かっていても出来ないものである。


歴史では、自らの成功した、まさにその成功した理由が原因で、


衰退してしまうということがしょっちゅう起きている。


・・・・・・


彼が【フェニックスプラン】という表題を付けた時に、そんな覚悟が感じられなかった。


案の定、5年後の今、彼の部は衰退の道をまっしぐらに辿っている。


ちょうど鎌倉鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れたというニュースがあったが、


折れた根元からは、沢山の新芽が生えてきたそうだ。


自然界でも、再生するには、自らそういう仕組みになっているのである。