生命に対する敬意 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・っということで、ズゥ~っと追っかけていた仕事が受注できなかった。


受注した競争相手とは大差での第2位。


これが僅差で負けたとなると、ものすっごく悔しいが、これだけ差が付くと、サッパリした気分になる。


ザマア見ろという気になる。


入札案件は、僅差の一位がカッコイイ。


・・・・・・ってなことで、「ザンネン会」を開いた。


まあ、勝っていれば「祝勝会」で、いずれにしろ飲むことになるのだが。


・・・・・・


そこで頼んだのがこれ。


「活き鯵」



気分はいつも二日酔い


鯵の刺身が食べたかっただけで、オーダーしたときは「活」の文字の意味を深く考えなかった。


最初出てきたときは、フゥ~ンってな具合でつまんでいた。


ところが、これが口をパクパクし始めたのだ。


ゲッ・・・・・!


コリャ生きてるぜ!!


じっとぼくを見ている。


自分の「身」を食べるぼくを見ている。


じっと見ている。


恨めしそうな目で・・・・・


「活」という意味は「生きているまま切り刻んだ」という意味だったんだ!!


確かに旨い。


新鮮で旨い。


だって、さっきまで水槽で活き活き泳いでいたんだもの。


しかも、本人(?)はまだ生きている。


死んじゃいない。


目に光があるもの。


その目が、じっとぼくを見ているのだ。


これを悪趣味と言わずして何と言う?


生き物はいつか死ぬ。


でも、どうせ死ぬんだったら、アッという間に死にたい。


これは、生きているものに共通した願望のはずだ。


鯵だって、そういう希望を抱くのは当然の権利だ。


それをナンダコリャ?


死の間際に、自分の体を食べている相手を見せ付けられているのだ。


さっきまで、元気に水槽で泳いでいた若者<?>に対する、これほど残虐な行為は、誰も思いつかない。


日本の板前という人種以外は!


これは生命に対する冒涜だッ!


・・・・・・・


彼は思いがけず、長いあいだ生きていた。


もう死んだだろうなぁ~っと思って、ホッとしていたら、


急に口をパクパクさせて、残った頭部を激しく痙攣させた。


もう止めてくれよと言いたいくらい、長く痙攣させた。


ぼくは彼の黒目がちな目を正視できなかった。


・・・・・・・・

さすがの彼(彼と決め付けているが、彼女かもしれない)も、やっと大人しくなった。


ようやく安心して、(新鮮な)彼の肉体の一部を美味しく頂いた。


しつこいが、これほど新鮮な刺身はないのだから。


彼には悪いが、美味しい。


ありがとうよ、君の命はぼくがありがたく頂戴した。


そんじょそこらの、低レベルの酔っ払いに食われたのじゃなく、


君の人格(?)を認め、敬意を払う人間に食われたのだ。


だから、安心して成仏してくれ。


・・・・・・・・


っと、手を合わて拝んだ途端、


今度は、尾ひれを激しく振りはじめた。


尾ひれはまだ水の中を泳ごうとしているのだ!!


空中をむなしくもがく・・・・・


この場から逃れ、前進しようとしているのだ!!


ああ、もう止めてくれぇ~~~~~~~~~~


・・・・・・っと、心で叫びながら撮ったのがこの写真。


みなさん、彼には名前はないけれど、彼のことは忘れないでくださいね。


・・・・


でも、旨かったナ。