女の気持ち | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、また昔話なんだけど。


(恋愛論じゃないです。)


ぼくがまだペーペーだった頃、同じ部署にいた女性社員の話。


小さくて華奢な体つきの女性だったなぁ。


ちゃんとした大学を出て、ものすごく真面目な子だった。


いわゆる良家の子女。


ある日、妊娠しちゃったんですね。


相手は、絵描きを目指している若い男だった。


もちろん、お互い未婚。


ぼくはその男に会ったこともなく、別の女性社員から聞いただけなんですがね。


貧乏画家を絵に描いたような男で、女性の両親は結婚に大反対だった。


タブン、生活力も才能もなかったんでしょうね。


彼女の友人達も、アイツはよした方がいいと口を揃えて反対していたくらい。


でも、本人は真剣に一緒になろうとしていた。


そんなこんなで、仕事は続けていたんだけど、そのうち流産してしまった。


両親もホッとしたし、女子社員達も内心ヨカッタって思った。


これで、冷静になって結婚を諦めるんじゃないかって。


・・・・・・


でも、結局彼女は会社を辞めて、その男の安アパートに押しかけ、同棲してしまったんだけど、


辞める際に彼女が同僚に話しているところを小耳に挟んだ。


「たしかに彼は欠点だらけだけど、彼には良い点もあるんです。


 私には、その良い点が一つあるだけでいいんです。」


っと言っていたのだ。


同僚の女性は、彼女の一途な思いに納得している様子だった。


でも、ぼくは何か変だなぁと思った。


誰だって、探し出せば良い点は出てきますよ。


引っかかったのは、一点でもあれば愛することが出来るってェとこなんです。


一点じゃ少なすぎだろう?


どんな犯罪者だって、良い点を探せば3、4個は出てくるだろう。


一点でいいなら、どんな男でも愛せるってことになるじゃないか?


・・・・・・


ここで、言葉尻を捕まえて揚げ足を取ろうとしているんじゃないんです。


女の気持ちなんです。


破滅と分かっていても、突き進んじゃうんです。


無理に自分を納得させる理由を、コジ付けてでも。


男には、分からない感情です。


妊娠なんて経験できないもんで。


ちょっと冷静になれば、


あるいは、ちょっと経験を積めば、


男なんて一人だけじゃないって分かるはずなんですけど。


彼女なら、もっと良い男性をゲットするチャンスはあったはずなのに。


まあ、この子のケースは特殊な部類かも知れないとも考えられますが、


多分に、こういう面が女性にはあるような気がするんですが、どうでしょう?


親にとってはショックでしょうね。


ぼくなんか、娘が二人なもんだから、心配でしょうがない。


いつも娘達からは、


「パパは汚い。クサイ。アル中。役に立たない。」


なんて、しょっちゅう言われている。


仕舞いには、


「ママは何でこんなパパなんかと結婚したの?」


なんてことまで言われる。


そんなときは、


「オーッし、お前達が結婚相手を連れてきたとき、


オレより上等の男を連れてくる自信あるんだろうな。


クダラナイ男だったら承知しないぞ。」


・・・っと言うことにしている。