バリ島旅行の総集編 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
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そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・っということで、バリ島旅行の総集編。


今回ぼくにとって初めてのインドネシア。


あと行っていない国で、アジアで大物と言えば韓国くらいになってしまった。


まだバングラディッシュとラオスは残っているけど、行くチャンスはないだろうな。


どんな国でも、行ってみなければ判らない。


じゃあ、インドネシアはどんな国だったか?


一言で言えば、【演出の国】。


バリ島という観光地だけを見て、インドネシア人全体のことを言うのは無理がありますが。


彼らは観光客が求めているものを、演出することに長けている。


バリ島とはこういう場所だと思っていくと、そのイメージ通りのものを提供してくれる。


例えば、ライステラス(棚田)だ。


最初はまさしく米を採るための田んぼだったが、外国人が「これは面白い」となったら、


徹底的に、訪れて面白いように【演出】する。


谷を見下ろすレストランから見る風景は、まるで【舞台】のようだ。


風が吹き抜けると、すずめ脅し(?)のカランカランという音が谷に低く響き渡る。


ジャングルの中にあるホテルを取り巻く風景は、バリのイメージそのものだ。


一見無秩序のようだが、木々や草花はとても上手く配置されている。


ここにも彼らの【演出】が光る。


コケの生え方、木の朽ち方、仏像の古さ加減、鳥の声、サルの声、


全てが【演出】されているのではないかと錯覚させられる。


こういった、観光客を裏切らない演出力は、インドネシア人が持っている特有のものであろう。


・・・・・・・


だが、芸術村と称されるウブドの実態は、よく見ると芸術とは程遠い。


流行を取り入もうという意識が強く、かえってどれもこれもフェイクの匂いがプンプンする。


みやげ物が軒を連ねるストリートは、自由が丘のアジアン小物を売る店となんら変わりがない。


カミサンは、早い段階でこれを感じ取り、ガッカリしてしまった。


言い方は悪いが、ディズニーランドの仕掛けに通じるものがある。


・・・・・・


この国の人は、笑顔がすばらしい。


目が合えば、必ず笑顔を返してくれる。


そこで覚えたての挨拶をすれば、効果は抜群だ。


まるで、訓練されかと思う位、100%の笑顔だ。


日本の観光地はどうだろう。


他国の観光地はどうだろう。


これほどの愛想のよさはお目にかかったことがない。


・・・・・・・


ここで、ぼくはひねくれているから、思ってしまう。


これが彼らの、特色なのだと。


それとは自覚していないまま、自然と【演出】してしまうのだと。


その方が、得だと・・・・。


・・・・・・・


バリ島の音楽は素晴らしい。


踊りも、物凄い高い芸術の域まで昇華している。


でも、期待通りのもの以上を感じられない。


これは、チョット言いすぎだとは分かっているが。


・・・・・・・・


でも、これがいいという人にはたまらなくイイ国だろう。


何度もバリを訪れるバリフリークの気持ちが良く分かる。


ディズニーランドにも、フリークがいるじゃないか。


バリは、訪れる人全ての期待を裏切らない。


非日常を体験するには、これほど安全で、完璧な観光地はないだろう。



気分はいつも二日酔い