若いときにしか見られない風景 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・・っということで、ある人のブログを読んでいて、むかし山登りにハマったことを思い出した。


(だれのブログかはお分かりと思うが。)


20歳代最後の頃、ぎっくり腰を患って、そのまま真正の椎間板ヘルニアになってしまったのは、ここでも書いた。


激しい運度は出来ず、悶々としていたその頃、団塊世代に属するFという先輩がいた。


早稲田大学ワンゲル部出身であった。


ワンゲルって今は言うのかな?


ワンダーフォーゲルの略なんだけど。


【《渡り鳥の意》グループで、山野を徒歩旅行する活動。青年運動として、20世紀初めドイツで始められた。ワンゲル。 】


要するに、本格的に山に登るクラブ出身。


その先輩に、影響されて山登りに興味を持った。


その頃、小田急線沿線に住んでいたので、手近なところで丹沢山系に登ってみた。


一発でハマッタ。


丹沢といって最高峰が蛭ヶ岳の1672.7mである。


一番目立つ大山でも1251.7mでしかない。


本格的な登山家にとっては全く物足りないであろう。


そんなわけで、沢登りを楽しむ山として知られている。


でも、結構キツイのです。


私は、沢登り派ではなく、尾根登り派(?)だったのですが、塔の岳(1490.9m)へ続く大倉尾根は別名「バカ尾根」と呼ばれている。


要するに、単調な登りの連続である。



件のF先輩も、学生時代に山小屋に物資を運ぶアルバイト中に、バカ尾根で意識不明に陥った位である。

そこに、凝りもせず毎週通った。


もちろんそれ以外に、色んなルートがあるわけで、どれもこれも体力を要するものであった。


標高が低いので、特に夏場は暑さにやられてしまう。


一度として、楽に登れたという記憶がない。


それでも、また次の週になると、今度はどのルートにしようかななんて考えている。


だけれども、足腰を鍛えるということでは、丹沢山系は非常に適している。


山登りの常として、だんだんエスカレートしていく。


次は、奥多摩の山々。


その次は、奥秩父。


またまたその次は、谷川岳。


そして、当然のように、北アルプスへ。


私の場合、山小屋に泊まったことは一度もない。


あの、雑魚寝がイヤなのだ。


もう耐えられない。


だから、常にテントを背負っていた。


それも、複数ではなく、単独登山。


何度か、友人と登ったことがあるが、ペースが合わない。


そんなことを繰り返しているうちに、これはヤバイと思うようになった。


このままエスカレートしていったら、いつかは死ぬぞと。


そしてあるとき、キッパリ山登りを止めることにした。


最後に選んだ山が、富士山。


それ以来、23年間、一度も登山をしていない。


ただの一度も。


・・・・・・・・・






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