【その他】駆虫用医薬品について | Love at first bite

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生き物の話を纏めるブログ。

駆虫用医薬品について、メジャーなところだけ調べてみた。

・バポナ殺虫プレート系
第1類医薬品。ジクロルボスという劇薬を樹脂板に取り付けたもの。
大きさ及びそれに伴う効果範囲によってハーフサイズ、ミニサイズなどが存在する。
揮発性のため、吊るすだけで効果範囲内のハエ・ゴキブリなどの生き物を駆除する。
具体的には、ジクロルボスという成分が無脊椎動物の神経接合部の受容体の働きを抑制し、
死に至らしめる…らしい。
効果範囲は最もメジャーな「バポナ殺虫プレート」で6~8畳。
持続期間は2~3ヶ月。
2004年使用法の改定があり、居住区画及び飲食に関連する場所での使用が不可となった。
現在バポナはドラッグストア等で購入できる。
また、バポナを含む劇薬は法改正により購入時に薬剤師の説明が必要となったため、
薬剤師在中の時間に買いにいくこと。

・バポナ虫取りネット系
上記のプレート系と違い医薬品ではないため、薬剤師の処方がなくとも購入可。
ピレスロイドという成分が生物の受容体に作用し神経毒となる。
ピレスロイドは昆虫類・両生類・爬虫類すべてに作用するため、
爬虫類のダニ取りとしての使用は厳禁。
薬物としての効能は同系の殺虫プレートよりも弱いため、
哺乳類及び鳥類に対しては比較的安全に使用できる。

・フロントライン
ノミ、ダニ、シラミ専用の薬剤。獣医師しか処方できない。
現在は主に「フロントライン プラス」が流通している?
フィプロニルという成分を含んだ本液を対象の皮膚に塗布する。
使用後24時間以内に全身の皮脂を介して成分が伝わり、ノミの成虫を駆除する。
また、同時にメトプレンという成分が成虫の体内に浸透し、成虫の産卵を妨害する。
バポナ殺虫プレート系と同じく無脊椎動物の受容体にのみ作用するため、
理論上は爬虫類への悪影響は無いとされる。同じく哺乳類への影響も殆ど見られない。
スプレータイプのものが爬虫類用としてよく利用されるが、アルコールが多く含まれるため
一度布などに染み込ませ、アルコールを抜いてから個体の体にこすり付けること。
また使用後はケージ内の換気に注意すること。