サーベラス抜きで再上場へ、西武HD | ≪ワンストップ不動産コンサル≫ 第一管財 (東京)

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4月11日(ブルームバーグ):西武ホールディングス (HD)は約10年の非上場期間を経て、前身の西武鉄道からホテル・レジャー、不動産事業などを含む総合企業に生まれ変わり、市場に再上場する。最近の2件の新規株式公開(IPO)の厳しい結果を受け慎重になっている投資家を納得させる課題に後藤高志社長は直面する。

筆頭株主の米投資ファンド、サーべラス・グループが保有株の売り出しを9日に撤回したことから、西武HDは当初計画の発行済み総数の約24%の売り出しを約8%程度に減らすことになる。株価の仮条件も想定から下がり、市場からの資金吸収は当初予定から7割を超える規模縮小となる。国内IPOでは、3月に東証に新規上場したジャパンディスプレ イと日立マクセル が公募価格割れとなったばかり。

みずほコーポレート銀行(現・みずほ銀行)出身の後藤社長(65)は、先週までアジアや欧州、米国を巡り投資家説明会を繰り返したと、事情に詳しい複数の関係者が述べた。説明会では、将来性の見込めるホテル・レジャー事業や不動産関連事業に力点が置かれたという。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「現在の相場環境では無難な上場は少し難しい」という。「いま、日本市場では個別の会社に関係なく、投資家はマーケット全体を覆う空気を感じ取ろうとしている。上場には地合いが悪い時期だ」と述べた。

西武HDの主要株主は今回の上場で、仮条件で1株当り1600円から1800円の売り出しで最大約500億円を市場から吸収する計画。3月20日に発表した当初の想定価格は2300円だった。今回は新株発行による資金調達は行わず、サーベラスを除く、日本政策投資銀行や農林中央金庫など4社が保有株式を売却する予定。今後、需要動向を探るブックビルディング期間を経て14日に正式な売り出し価格が発表され、西武HDは23日に上場する計画。