前回はDoreal 師の1920年代の著作 Spiritual Power Magnetic Healing を紹介しました。

 

 

今回から1930年代の著作を紹介したいと思います。

 

手許にある BWT (Brotherhood of the White Temple) 刊行の著作を少し調べてみたのですが、発行年が書いてあるものは中々ないことが分りました。

 

そこで、この著作紹介では、調べて刊行年の分った著作を中心に紹介してゆきます。

 

が、気になった著作は、刊行年代不明のまま、随時紹介したいと思います。

 

 

今回は次の著作を紹介します。

 

M. Doreal, Material Inharmony and How to Overcome It (Brotherhood of the White Temple, 1937)

 

この書は、かつて Kindle 版が販売されていたこともあります。

 

表紙は次のものです(書影)。

 

 

本書は、物質的不調和が解消されない限り、霊的な理想や目標が達成できないこと、その解消のためには、考え方の欠陥を修正する必要があることを説きます。

 

ここに書かれている内容は、私たちが無意識にしている思考の癖を矯正し、霊的な均衡をとるうえで、たいへん有益なものです。機会があれば、ぜひ一読をお勧めします。

 

Doreal 師のアドバイスを一言で要約すれば、外面だけでなく内面の底からポジティヴな意識を常に保持すること、他者に寛容であること、となりましょう。

 

前者について、Doreal 師が東洋の師の言葉を引用している箇所を引いておきましょう。

 

That is one reason the great teachers of the East have always said that it is not enough to keep an outward face of love and kindness but that we must literally dwell upon the consiousness of those things in our inner self all the time, that we must reject and refuse to accept negative consciousness end negative things which come to us in life [and which] originate, not from acts on our part, but from thoughts and words which we have had and said about other persons and their negative happenings.

 

したがって、外からやってくるネガティヴなものを受入れてはいけないことになります。一例は噂話です。噂は、たいてい他人の悪い面についての噂です。それを自分の中に受入れるということは、自分の中に、似たような状態を生みだす可能性を作ることになります。だから、それも含めてネガティヴなものを自分の中に入れてはいけないと Doreal 師は言うのです。

 

Doreal 師が東洋のグルから学んだ内容は、西洋の人には新鮮なものかもしれませんが、東洋の人には、自然に受取れる内容であると思えます。