BWT の課程を修学中に、入手できる Doreal 師の著作(タイプ印刷)はすべて入手していたのですが、調べると、それ以前に刊行されていたものに、見た記憶のないものも含まれていることが分りました。

 

特に、1920年代の著作は、入手できたタイプ印刷の著作とは違う種類の印刷であることが分りました。

 

今後、これらの著作も含め、復刊されたり、何らかの形で読めるようになる可能性があるかもしれません。

 

少しづつ、そうした著作を紹介していきたいと思います。

 

 

今回は次の著作を紹介します。

 

M. Doreal, Spiritual Power Magnetic Healing (Brotherhood of the White Temple, 1929)

 

刊行は1929年と書かれている資料もありますが、1927年と書いたものもありますので、どちらかは分りません。

 

表紙は次のものです(書影)。

 

 

この表紙の絵は、人体(キリストを思わせる)から何かが放射されている様子に見えます。

 

本書では、人体から放射されている放射物の左右の違いについて述べられています。

 

人体は2つの極性に分かれ、右半分がポジティヴ、左半分がネガティヴと書かれています。このことは、その後の Doreal 師の著作には繰返し現れます。

 

右半身から出るもの、つまり、右手や右目から出る放射物が、イーストの微生物を破壊する能力があること、さらに、その放射が意思によりコントロールされている場合には、その破壊に要する時間が顕著に減少することを、コーネル大学の実験が示したと、書かれています。

 

 

神秘学の方面では、人体にはある種のエネルギーがあること、また、磁気エネルギーと呼ばれる力あるいはエネルギーがあることが述べられます。

 

磁気エネルギーが治癒の多くの場合に用いられるとも、書かれています。

 

さらに、治癒には、霊的治癒がおこなわれる場合もあると述べられます。

 

 

治癒に関しては、霊的なそれと、物質的なそれの、関与のしかたについて、さまざまの意見があります。

 

しかし、Doreal 師は、万物の基礎と起源は霊的なところにあり、したがってその性質は霊的なものであると断じます。神に属さぬものは存在しないと。

 

そうであるならば、人体におけるすべての治癒のエネルギーは霊的なものであり、治癒をもたらす機会を待っているということになると、Doreal 師は述べます。