第43話「あのサッカーをしよう」


水神矢が提案したのは、反則プレーをやるフリをしようと言うことでした。

わぁ、ビックリしたな、もう!

ブラジルチームは「純粋すぎて分かってない」のだそうで…。

つまりは、反則プレーされることで、自分たちの行為がどういう物なのかを顧みさせようというのでしょう。


後半戦、日本はヒロトがアツヤに、小僧丸が剛陣先輩に交代。

「反則に見える反則でないプレー」の言い出しっぺ水神矢はFW前線に出ています。

まずは9番サムエルを、ワイヤーで転ばせたように見せるプレー。

水神矢、まるで必殺仕事人ですねw

次に11番ミゲルに、アツヤがスパイクに仕込んで攻撃したかのように見せるプレー。

光ってるの「22」ってあるので、ただの背番号のマークですね、これ。

8番ロランを油を使って転ばせたようなプレー…などなどと。

ブラジルチームは日本は報復により反則し始めたと、勘違いします。


惑わされたブラジルは、アツヤの「必殺クマゴロシ」で同点を許してしまうのです。

日本が反則しているのか、出方を伺うブラジルですが、野坂がワザと倒れたアピールをしたため、接触と審判に取られてしまうのです。

野坂は立ち上がってすれ違いざま「もっと上手くやらなきゃ、ファールを取られてしまうからね」とロランに囁きます。

この野坂、すごく悪い顔だ!


明日人と氷浦の息の合ったコンビネーションプレーも、マルセロとマセウスにワザとゴムベルトを見せつける真似をするのでした。

って言うか、実際はベルトは使ってないんだから、普通に良いプレーじゃないですか!

明日人がノーマルシュートをしますが、かなり曲がるコースで攻めて、あたかも滑り止めを使ったかのように振舞うのでした。

ついにミゲルたちに「何も感じないのか!? こんなサッカーをして!」に明日人がしれっとした顔で「何かまずい?」って答えるのは、逆に末恐ろしですよw


日本が反則をしているに違いないと、ブラジルチームは今後の動向について揉めに揉めるのです。

「さっさとあいつら潰してさっさと終わらせようぜ」とルシアンとダニーニョが言うと、アルトゥールは「それはダメだ」と否定します。

彼は1人だけ、日本チームは反則プレーをしているフリをしている、と感づいていたのですから。

「多分、俺たちに気づかせるためさ。自分たちのやっている愚かさを」

反則に見えて反則にならないプレーを見ていたアルトゥールが、所々訝しげな顔をしていたのは、こう言うことだったんですね。


ベルナルドへの恩義のために彼に従っていたブラジルチームですが、「サッカーをやる。この気持ちの胸のままに」というアルトゥールの言葉通り、自分たちの気持ちを理解してもらうために、本当のサッカーをしようと、彼らはやっと決意するのでした。

幼いころにみんなで楽しくやっていた「あのサッカー」を。

涙ぐむブラジルチームのみんながいじましいですね。


日本チームは、GKを西蔭から円堂へ交代。

西蔭は頑張ったよね…。

ブラジルチームは先ほどと打って変わって、…というより元に戻って楽しいサッカーになりました。

灰崎は結局、水神矢のことは呼び捨てで落ち着いたようですね。

流石にキング水神矢はないか。

ミゲルのシュートに見せかけた、アルトゥールへのパス。

そこからの「カーニバルシェイク」を、円堂は「ダイヤモンドパンチ」で防ぎます。


ブラジルが元のプレーに戻ったことで、逆に日本チームにとってはピンチ状態なのですが、明日人の「全力を出して思いっきり戦おうよ」の一言で、気合いを入れるのです。

「デス•サンバ」を防いだものの、こぼれ球をカウンターシュートで入れられてしまいますが、今度は剛陣の「ファイヤレモネード•ライジング」で取り返す…といった感じで、戦いの行方は見事なシーソーゲーム。

そんな中、試合を見ていたベルナルドは怒り心頭と思いきや、楽しく全力で戦うブラジルチームに、「私はあの子たちに何をやらせていたんだ…?」と改心の兆しが見えてきましたよ!


残り3分を切り、明日人が灰崎への連携パスで「シャーク•ザ•ディープ」。

しかし対するGKマセロの「マカロニスパゲッティソース増量」には笑ってしまいました。

ゴールに入ろうとしたボールを、アルトゥールは加勢して止めようとしましたが、水神矢はさらにヘディングでアシスト。

見事ゴールし、日本は4対3で勝利です。


ブラジルチームは負けてしまいましたが、ベルナルドはやっと自分のした過ちを認めてくれたのですが…。

そこへ登場したのは、ベルナルドとフロイの母親、イリーナでした。

彼女は問答無用でベルナルドに平手打ちをかまします。

どうも、今までベルナルドがしてきた裏にあったのが彼女の存在だったようです。

ベルナルドは幼い頃から、母のイリーナに虐待されていたことが分かったのです。

しかも、「ごめんなさい!マーマ!! ゆるしてマーマ!!」と、幼児退行してしまったベルナルドを、フロイは目撃してしまうのですから。


以前、ベルナルドの裏には母親の存在があるのでは?…と、書いたのですが、想像以上に凄い真実が隠されていましたね。

フロイが母に関心を持たれていなかったのも、これでは仕方ない気もしますね。