先日、妻とイオンへ買い物に行った時のこと。
『あれ、ミスドでパスタも始めたんだ』と妻が言う。
え?と思って振り返ると店舗の前には美味しそうなパスタの画像を載せたポスターが。
ドーナツ専門店がパスタで集客、売上を強化しようとしている。なぜか?一瞬「は?」と思ったがすぐに察しがついた。
ドーナツといえば、コンビニですよね。その影響だろう。これは僕の個人的見解ですが、子供や中高年がミスドでドーナッツを買うという機会は激減したのではないだろうか。コンビニで十分だろう。
わざわざミスドへ行ってドーナッツを食べたり持ち帰ったりするのは、若い人だけになってきているのではないだろうか。
ちょと気になって帰宅してから調べてみると、コンビニ大手がドーナッツ市場に参入後、ミスドは赤字に歯止めがかからないといっていい状況に陥っていることが分かった。それもかなり酷い。15年3月期で約2億円から、16年3月期では約14億円の赤字(営業損益)。
3年前に、コンビニがミスドの競合になると予測できた人はいただろうか。今の世の中、2〜3年先も読めないくらい変化のスピードは激しい。
にも関わらず
『パスタをやるなんて、事業の方向性に反している!』
などという頭が固くて、従来のやり方やべき論を貫こうとする人間の意見が強ければ事業そのものを潰すスピードも早めることになるんじゃなだろうか。たぶんそういう人に限って、値下げで対応しようとする。
企業が自分たちのブランドを消費者へ伝えることで成り立つのではなく、消費者によってブランディングされる時代である例の1つだろう。高級ブランドでさえも簡単に路頭に迷う。
それにしてもコンビニの力は侮れない。次はどんな業種の事業が食われてしまうことか。セブンイレブンはドーナッツに力をいれて年間600億円超えを狙うというのだから侮れない。
セブンカフェといい、セブンのスゴイところは、とにかく徹底的にやってくることだなぁ。国内のコーヒー消費もかなり増加したことだろう。『わたしたちはコーヒーではなく、体験という価値を売っているのだ』なんてことを言っていたスタバでさえ、ドライブスルーやコンビニ商品を展開している。
消費する側にとっては、価値のあるものを選んで購入するというよりは、何でも気軽に試してみようという時代。業界、業種を問わず、そんなふうに変わってきているのではないだろうか。