【原点に返る】 | Live with Max.

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世の中のあらゆることは、人間関係に行きつく。
そんな視点でいろんなことを考えながら書いています。

 今日はこの画像について。家電屋さんで「なるほどなぁ」と思い見つけて思わずパシャリ。



投稿写真






すっごく変わっているなぁと思いません?


「どこが?」と思った人は、もう一度↑の画像をよーく見て下さい。








掃除機に使われるコピーってどんなのがあるかというと、


・お手入れラクラク
・小型、軽量で驚きの吸引力
・パワフル吸引力+布団クリーナーセット
・排気がキレイ
・自走式モーター搭載
・プラズマクラスター搭載モデル
・静音が嬉しいサイクロン


といった、掃除機としての機能に色んなプラスαを付け加えた内容ばかりです。本来はこれでいいんですよね。何かを付け加えて、付加価値を高め、それで他社製品との違いを訴求する。


でもダイソンは



「どの掃除機よりも確実にゴミを吸い取ります。」



 これだけです。他社はプラスαの要素を強調してばかりなので、ダイソンの「ゴミを吸います」という掃除機として当たり前すぎるコピーが逆に際立ってしまった。

 もちろんダイソンには他に便利な機能や特徴もあるけど、製品のプロモーションも「ゴミを吸う」に特化した内容。掃除機の原点だ。


 別にどの掃除機を買ったって、普通にゴミは吸えるじゃないですか。どの掃除機よりもゴミを吸えるかどうかを重視して購入する人ってそんなにいる?しかもダイソンは他社製品よりもずっと価格も高いですよ。


 にも関わらずダイソンは「ゴミを吸う」という掃除機の原点で勝負して前年度は記録的な飛躍で脚光を浴びる(売上3,060億円、利益806億円)。


 上記にあげたような他社が頑張って宣伝しているプラスαの性能・価値ってのは、実は消費者にとってあまり刺さっていないんじゃない?ダイソンのコピーは単純明快で、分かりやすい。『どの掃除機よりもゴミを吸います』だもんね。


 掃除機業界では当たり前である「ゴミを吸う」をどこにも負けないくらい徹底し、プロモーションは他社が色んな付加価値をアピールし合う中、「業界の逆を行け」と言わんばかりに掃除機の原点にフォーカス。すごいコンセプトと戦略だなぁ。

・業界では当たり前だと思われていることをどこよりも徹底する。
・それが業界のプロモーションとは逆を行く形に


 「ハイパワー」や「驚きの吸引力!」などではなく、「どの掃除機よりもゴミを吸います」という表現にしているところが、この戦略の肝だろうなぁ。

 
 我がフィットネス業界も、ここ数年でパーソナル、コセプトジム・スタジオが急激に増えてきた。これからもますます多様化は進んでいくだろう。

 様々な変化が起こったあとは何が残るのか?


 フィットネスの原点に立ち返ったシンプルなジム・スタなのではないかな。ただし、業界が目指している当たり前のことをどここにも負けないくらい徹底する。それがすべて。フィットネス業界のダイソンみたなのはできるかな。