静かなカフェは助かる。集中して本を読む環境としては最高だが、なかなかそういう機会はつくれない。
本日の一冊。ダン・ケネンディ。そうとう読みこんでボロボロになってきたけど、なぜか最近ずっと持ち歩いている本。

タイトル通り、価格に関する戦略本だが、競合のプレッシャーに負けて価格を下げることだけはしていけないという教えを思い出し、改めて読み返してみた。
それはゆっくりと時間をかけて傷口を広げ、その間にも利益は少しずつ確実に削り取られていき、やがて致命傷となる、そのことを教えてくれます。
値引き競争で勝てるくらい強い体質を持っているならまだいいけど、逆にヤラレ続けているのにそれでも値引きでなんとかしのごうとするようなやり方ですね。
競合のプレッシャーに負けて行うだけの値引きの場合、そこには何の努力もない。簡単にできてしまいます。
業界内外問わずそういう状況を見てきて感じたこと。それは、
『簡単にできることをやろうと考えている時って、本当にそれをすべきかどうか?という思考が著しく弱まってしまうんじゃないだろうか』
ってこと。
値引きの決断は気が重くても、やろうと思えば簡単にできちゃうから。人間楽な方に流れるもんです。値引きするという目的を達成するために、それに見合った理由を探します。本当は値引きなんてしたくありませんから、どうにかしてそれを正当化しなくてはいけない。
多分値引きってのは中毒なんですよね。中毒を直すには、その原因となる行為を断つことに拘るしかない。それによって中毒を克服し、別な方法で目的を達成する思考や行動が生まれるんじゃないかな。
価格って、中毒を引き起こすくらい思考をぶち壊してくるテロリストみたいなもんだ。
あとは「無料」や「安すぎ」ってのは、なぜそんなに安いのか理由が分からないと「あやしい」と無意識に感じる例ってけっこうありますよね。消費者にとって理由が分からない「安すぎ」は、「あやしい」を自ら宣伝していることになる可能性もある。
なぜこれらのことが平気で行われてしまうのか?その理由の1つとして、この本に書かれていること。
『大半のビジネスが、常に値下げが必要な状況に追い込まれる理由は、仕掛ける釣り竿が少なすぎるからだ』
既存のものをブラッシュアップしつつ、釣り竿も増やしていかないと、ってことだなぁ。そんなことを改めて考えつつ、これから全店支配人が集まる会議へ!