【対人関係の悩みがウソのように晴れるアドラー心理学】 | Live with Max.

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世の中のあらゆることは、人間関係に行きつく。
そんな視点でいろんなことを考えながら書いています。

 東京で人が密集しているとこのコンビニはレジの前にとにかく長い列ができる。秋田でいったら、どこか近所で花火大会でもやっているのか?というくらいの列だ。並んでいる人がジャマで商品を手にするのもやっとというときもある。

 先日もそんな状況で3分くらいは並び続けたときがあったのだが後ろにいる女子2名が仕事上の人間関係に関するような愚痴を大声でしゃべっていた。

 『ああいう人がいると、本当にやる気なくなるよね。人を振り回すのやめてほしい。あれ以来ぜんぜんテンション上がらないんだけど。。。』

とか、いった話をグタグタと話し続けている。話のネタとして同僚に愚痴っている程度だったかも知れないが、それが本当にストレスで仕事が楽しくなかったとしたら酷いよなーなんてことを考えながらレジの順番を待っていた。

 何が酷いって、自分が振り回されているのを他人のせいだと考えてしまうこと。そのままいくとずーっとイライラしたり悲しんだりしながら仕事を続けることになるだろうから。

 てなことを考えたときにふと思い出した話。2ヶ月くらい前のことだったろうか。仕事上の対人関係の悩みに関する相談の電話があった時のこと。

 水島さん(仮名)は20代の女性で、普段からとても明るく人を不快にさせるような言動をとるようなことはまずない。
 ところが、周囲から心外な事を言われことがちょくちょくあったようでかなり落ち込んでいる様子。しかも自分がそのような目に合っている理由もまったく分からないという。

『わたしのことを一緒に働いている仲間として認めてもらえていないのかなぁと思って、最近もう仕事に行くのが辛い時があるんですよ。』と水島さん。

『何の理由もなくそんなふうにされるってことはないから、なにかきっかけとか積み重なってきたことでもあったのかなぁ?』

『普通にわたしが、仕事のことで◯◯という提案をして、それをみんなでやっていきたいって言っただけでも、そのことに対してすごいバカにしたような感じで喧嘩腰に否定してきたりするんですよ。それに、わたしの人間性を否定するよなひどい言葉まで使ってきたりしてきて。。。その人達に話しかけることもできないんです。』

『なるほどー。何か原因があったにせよ、仕事上でそういう感情を態度や言葉に出すのは確かに良くないなぁ』

『わたしは店舗とお客様のために良いと思っていったのに、すごい酷い言い方で否定されるんですよ。お前に言っていることは**********だ!とか。』

『そうかぁ。水島さんはそれが皆に役立つと思って言ったんだよね。だったらそれでもいいんじゃないかな。しょうがないよ。』

『たしかにそうですよね。でも、ああいう言い方されると、もうなんだか仕事が辛くなってきて。』

『ちなみにその「人達」ってのは、何人いるの?水島さんにそういう態度をとるのは?』

『うーんと、3人です。』

『スタッフは全部で何名?』

『たぶん◯◯名くらいです。』

『そんだけ人数いるなかの、たった3名でしょ。水島さんに協力的な仲間はそれよりもっとたくさんいるんじゃないかな。』

『はい、他の人達は話をちゃんと聞いてくれて協力してくれるんですが。』

『そうだよね。水島さんはその3名に認めれたいの?何のために仕事をしているのかな?』

『そんなことはないですけど。。。』

『だよね。自分が良いと思ったことをしていて、それに協力してくれる仲間もちゃんといるんだから、職場でそんな態度をあらわにしているような人たちに認めてもらえなくてもいいんじゃないのかな。その3人に認めてもらうために働いているわけじゃないし、そもそも全ての人に好かれようとすること自体必要ないでしょ。』

『そうですね。たしかに。』

『皆によく思われようとしながら生きていたら、自分が良いと思ったこともできずに人の顔色うかがうだけの人生じゃん。』

『はい、そうだと思います、ありがとうございます!』と水島さん。

そして次の言葉を言った後に、水島さんの声はとても力強く明るくなっていた。

『酷い言われ方された時はさすがにショックかもしれないけど、でもそんな人間に自分が振り回されるのは絶対に拒否しようよ!できそう?』

『はい、できますっ!』


だいたいこんな感じのやりとりだった。


 実際、こういうことって誰でも何度か経験あるんじゃないだろうか。もちろん僕もある。水島さんの場合は不安感によるストレス、冒頭の後ろにならんでいた女子は相手に対するイライラのストレス。

 良いと思うことをしようとして、それを理解してくれたり協力してくれる仲間がいるのに、認めてくれない一部の人に気をとられて、その人にまでよく思われようとしたり、嫌われるわれるのを恐れていたら、いったい何のために、誰のための人生なのか?って話。

 そんな時に、勇気を持って自分が良いと思ったことをするのに役立つ言葉。

『自分が良いと信じたことをするのなら、嫌われる人には嫌われてもいいい。その人に好かれるために仕事をしているわけではない。その人に好かれるために生きているわけではない。』


 自分の人生を悔いなく生きる!と胸を張って言える自信はないが、自分が良いと信じたことくらいは他者に左右されずやり抜く。
 アドラー心理学を学んでから、僕はいつでもそう思えるようになった(できるようなったとまでは言い切れない笑)。
 それだけでなく、自分の言ったことや行動が、周囲から「え?」と思われるようなことを、以前に比べるとだいぶ気にしなくなった。むしろ「え?」って思われるくらいがいい。人と同じことを考え、人と同じ行動をしていても自分の価値は生まれないし、失敗や気まずい思いをすることも成功体験の1つだしね。

 ちょと、話がそれましたが、今日書いたことは、頻度は多くないにしろ、こういう経験ってこれからも必ずしていくだろう。10人いれば1人か2人は自分とは合わない人がいるのが当たり前だろう。なのにそこに振り回されてしまう。

 そのような悩みを持っている人に、アドラーは衝撃的な勇気を与えてくれる。『人を動かす』のデール・カーネギー、『7つの習慣』のコヴィー博士、『ライフ・ストラテジーズ』のフィリップ・マグロー。みな、アドラーに絶大な影響を受けた人物達であることはその著書を読めば明白だ。

 上記の著書はやさしい内容ではないが、アドラーは実にシンプルだ。『人の気持ちって難しいなぁ』そんなことを考えたことはありますか?アドラーを知ればそんな悩みはたちまち消えるでしょう。

 問題は、世の中や他者がどうであるかではなく、自分がどうであるか?そのことを理解した時、世界はシンプルな姿を取り戻す。人はみな、自分の主観から逃れることはできない。でも主観とは自分だけが変えることができるもの。そのことに気づいた時、すべてがシンプル化する。

 対人関係に悩ことが多くて、疲れてしまう人。すぐに感情的になってしまう人。そんな人へは特に興味を持っていただけたらと思います。