日本動脈硬化学会が、食事でコレステロールを摂取しても、体内のコレステロール値に影響がないことを発表したのは、多くの人がご存じかと思います。
コレステロール値が高いことを気にし続けてきた国民がどれほどいたでしょうねー。そうでない人でもコレステロール値が高いことは悪であるというのが、一般常識化していたと言っても良いのではないでしょうか?
ところがですね、コレステロールを食事から摂ることは、血中コレステロール値の上昇とは無関係ってのはもう100年くらい前から分かっていたことなんですよ。
まず、なぜコレステロールの摂取が「悪」とうことになってしまったのか?
1913年、ロシアのアニチコフという当時は有名だった偉い学者が行った実験があります。
ウサギにコレステロールを含む食事を与え続ける実験の結果、血中コレステロール値が上昇したという結論を発表しました。
それで、食事でコレステロールを摂ると血中コレステロール値も高くなるので良くない、ということになったのが始まりなのです。
しかし、当然反発したのが鶏卵業者です。彼らは自ら1日10個の全卵を1ヶ月間食べ続けて血中コレステロール値が変化するかを実験しました。結果は変化無し。
当時の国立栄養研究所が発表した結果が覆されたのだから、さあ大変です。専門家でもない鶏卵業者の実験結果などあてにはならないとして、研究所が同じような実験を行いました。
しかし、やはり血中コレスロール値に変化は無し。実はアニチコフが行った実験にはとんでもない欠点がありました。それは草食動物であるウサギを使ったことです。コレステロールが上昇して当然だったのです。
肉を食べる人間は、通り食事からの吸収量や体内合成量を調節することが出来ます(体内では食事から吸収している量の3~5倍のコレステロールが合成されている)。
また余分に摂り過ぎても排出する機能もあります。ですからたくさん摂取したからといって問題になることはありません。問題になるのはそういった機能に異常がある場合や、家系的に値が高い場合です。そのような人は注意が必要かも知れません。
100年前にロシアの研究所が行って結果がでていることを、今またやり直して、『やっぱりコレステロールの摂取は、体内コレステロール値に影響はない!』などと発表しているのって、おかしくない?
ひた隠しにされてきた事実というよりは、隠しきれずに反論されてきたけど、頑張って抑え続けてきた事実を、もう抑える必要がなくなったんですよね。以前のような「おいしい理由」がなくなってきたんで。
つづく。。。