【パワーリフター式サイクルトレーニング】 | Live with Max.

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先々月だったろうか。IRONMANを読んでいた時に、田代選手が以前、パワーリフターが行うサイクルトレーニングを取り入れていたというような記事を読んだ。

パワーリフターの三土手大介選手が提唱した、あの『サイクルトレーンング』のことだろう。

僕も20代の頃はパワーをやっていて、サイクルトレーンングをずっと続け、かなりの成果があったことを記憶している。

当時のパワーの選手が行ってい方法はスクワット、ベンチ、デッドをそれぞれ週1回の頻度で行い、5~8週間のサイクルで重量を変化させるというもの(その後、いくつか進化している点もあります)。

例えばベンチプレスの8RMが100kgだとしたら、

1週目:75kg☓8回☓2セット
2週目:80kg☓8回☓2セット
3週目:85kg☓8回☓2セット
4週目:90kg☓8回☓2セット
5週目:95kg☓8回☓2セット
6週目:100kg☓8回☓2セット
7週目:105kg☓8回☓1セット


こんな感じでじっくり時間をかけて強度を漸増させていくというやり方。
胸のその他の種目についても、だいたい同じように強度をあげていくが、メイン種目がピークに近づくにつれて、ボリュームは抑えるようにするという特徴もあった。ピークコンディションをつくることにフォーカスした考え方。

僕がはじめて三土手選手のサイクルトレーンングを取り入れたのはもう十数年前のこと。

パワーの3種目は8回☓2セットできたら重さを上げるというやり方でずっと行っていたが、ベンチプレスの重量が頭打ちになっていた。

当時のベストは97.5kgが5~6回といったところ。2ヶ月以上毎回その重量でやり続けていたのだが、どうしても8回挙げることができない。

そこで6週間のサイクルを組んで試した。
5週目に97.5kgを行ったが、信じられないほどあっさり8回2セットをクリア。そのまま1週間事に2.5kgアップさせて8週目で105kg☓8回も成功。

あれほど必死になってもクリア出来なかった重量より7.5kgもアップ。本当に不思議でしょうがなかった。それ以来、パワー3種目に関してはその方法を取り入れるようになり、大きな成果をあげることができた。

だから周囲からトレーンング方法について聞かれた時にも、サイクルトレーンングを当然勧めていたのだけど、そのことが大きな気付きに繋がった。

僕のトレーニング方法を聞いてはくるけど、それをやる人はいなかった。もともとサイクルトレーンングを行っていたジムのオーナーくらいだったと思う。

ジムに来る度に、自分が扱える目一杯の重量にひたすら挑戦し続け、ず~っとその繰り返し。
まさに97.5kgで停滞していた僕そのもの。
軽い重量でのトレーニングはしたくない。それは、別に周囲の目を気にしているわけではなく、軽い重量でやってたら強くならない、筋肉が落ちるんじゃないか?という気持ちからくるものだったと思う。

100kgでセット組めるのに、あえて80kgとかでやるなんて意味があるように思えない。実際にやってみると、3週目くらいまでは、こんな楽なトレーニングやる意味があるだろうか?と思うほど楽勝。物足りなさ過ぎて、これでいいのか?不安になる。

でも、この計画的に楽をさせることが、重要な戦略だと感じた。刺激の適応を避けることはあらゆるトレーニング方法に取り入れられているけど、どれだけ強く追い込めるかにフォーカスした情報ばかりが今でも多い。

しかし、刺激の適応を避けるには、戦略的に楽をさせる期間を設けることも同じように重要であると、サイクルトレーンングをメインにしていた当時の体験からずっと感じていること。

筋肉が刺激に慣れるだけではなく、筋肉と神経系の疲労蓄積を回避し、うまくピークコンディションを作ることに適した方法だと思う。

現在ではピリオダイゼーションという言葉が十分に浸透していると思うけど、それでもやっぱりジムに行くと、同じ種目、同じ重量、同じボリュームばかりで行い続ける、そんな状況に陥ってしまっているトレーニーも少なくはないような気がする。

ずっと扱う重量が頭打ちの時には一度試してみる価値は大いにある。うまく疲労が抜けて、以前の僕のように『あれ?』と思うほどあっさり壁を超えらえるかも知れない。




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