習慣を変えることは、すぐに出来なくてもいい。続かなくてもいい。習慣を変えることは容易なことではなない場合も多い。
ただし諦めずに、何度でも振り返ること。それが大切なのでは。
という僕の個人的な考え方だ。
実はこれは中国の伝統思想である『老荘思想』の列子の言葉をある本を読んで知ってから考えるようになったこと。
老荘思想とは、現在のあるがままを全面的に肯定する。善悪是非に執着せず、物事を支配するのでなく、ただ身を委ねること。
その列子の言葉とは
『およそ人には術もあるも行うこと能わざる者あり。能く行えどもその術なき者もまたあり』
というもの。
やり方を分かっていても、実践出来ない人もいる。実践出来てもその理屈が分かってない人もいる。
そういう意味だ。
知っていてもそれを実践していなければ意味がない、という言葉はビジネス書なんかでは非常に良く出てくる『お約束フレーズ』みたいなものだし、確かにその通りだとは思う。
しかし一方で、実践はしているがその理論を理解していない場合というのが多々あるのも事実。
列子は、どっちが良いかではなくそれぞれに意味があり、誰もが『理解していて、実践もしている』
でなくても、それぞれに価値があるのではないか、ということを説いている。
僕はこの言葉を知った時、衝撃を受けた。
なぜなら以前の僕は、自分がこうなりたい、こうありたいと思ったらそれを実現するためのにはどう
するのが理想的なのか?ということに拘って、そこから自分がズレることを嫌う人間だった。
でも、それが出来ているかどうかというと、矛盾してしまう。
頭では分かっていても、それを後回ししたり、自分の行動を変えることが出来なかったりすることも
多く、ズレが生じてしまい、結局無かったことにしてしまったことも数知れず。
つまり思っていることと、やっていることが伴わないという状態。
以前の僕はそのことを情けないと思っていたし、ストレスだった。
だが、列子のこの言葉を知ってからは、そんなストレスを感じる機会は減ってきた。
誰もが理解していて『実践も出来ている』でなくても、理論派、実践派、それぞれに価値があるじゃないか。
そう考えられるようになった。
それと同時に、初めから努力もせずに自分の都合いいように、このことを当てはめていたらダメ。
そんなことにも気付かされる。
自分の理想を求め、常に努力をする必要は絶対にある。
でも、それで全て思い通りに出来る時もあれば、出来ない時もある。
自分に全くもって能力が足りなかったり、何度もチャレンジしたけどなかなかうまくいかない、結果
が出ない。
そんな時がある。
その時はそれを素直に認め、自分のことをダメだなんて思わず、無理を求めず、自然に生きること。
初めから大した努力もせずに簡単に諦めるのはダメだ。
でも、例え実現出来ないとしても、努力し続けるなら、それでいい。
実践出来ないことでも、理解出来ないことに対しても、ほんの僅かずつでも成長して近づこうと努力をしているならそれはそれで価値があることなのではないだろうか。
理想の姿に辿りつけづとも、誰かのために、社会のために、自分のために、真剣に努力する姿勢を持ち続ける。
それだけでもいいじゃないか。
列子の言葉を知ってから、そんなことを思うようになり、人にも話すようになった。
『何度でも出直しありだよ』と。
言行一致は、当然目指すべきとこ。
しかし、それが出来ないからといってダメだということもない。
自分のことを
『このままでいい』
そう思えるからこそ頑張れることもある。
自分を認めることが出来ないのは苦しいじゃないか。
出来ていようが、いまがい関係ない。
努力し続けている自分がいることを、まずは自分自身が認める。
そして、出来ないからやめるのではなくて、出来ないから何度でもやり直す。
例え出来なくても、出来るようになろうと、そうなりたいと真剣に心から願って努力を続けているならば、それでもいいじゃないか。
しかし、出来ないことに対して努力を続ける、というと、それが大変なんだよな、と感じる人もいるだろう。
これは実際にその通りだし、そう考えられるようになるには時間がかかる。かかって当然。
だから無理をしてはいけない。
言行一致が出来なかった時でも、
『しっかり出来るようになれたらいいな』
そう思うことは誰にでも出来るはず。
それを常に心に留めておき、何度も何度も振り返る。
それを繰り返していくうちに、きっとその考え方をしっかりと受け入れられるようになっていく。
決めたことを守れなかった時、
失敗してしまった時、
悩んでいる自分へこう言ってみる。
『自分は悩んでいる。出来てはいなかもしれないけど、良くなろうと悩んでいる。だからこのままでもいいんだ。』
念のため繰り返しますが、まずは理想を目指し常に努力すること。
しかし思い通りにいかない、出来ない時もある。
その時はそれを素直に認め、自分はダメだと思わず、無理をせず自然に生きること。
物事がうまくいかない時に、自分はダメだと責めて諦めたり、自然消滅にしてしまうのではなく、こ
んな考え方もあるのだと知っているだけでも、自分を苦しめずに、前向きに努力を続けられるのではないだろうか。
僕に列子の言葉を教えてくれたその本の意図とは違うかもしれない。
正しいかどうかも分からない。
ただ僕は、そう解釈し、それを信じているのです。

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