先日、異業種の方と交流を持てる
機会があり、何人かの方と仕事に
ついて話をさせていただいた。
その時にある方からこんな質問を
受けた。
「今の仕事で一番大変なことはな
んですか？」
「う～ん、大変なことって何なん
でしょうね？」
僕は答えにつまり、質問返しをした。
「○○さんは、例えばどんなことが
大変ですか？」
「業務上、自分の所見・見解を報
告したり、今後についてを発言す
る機会が多いのですが、すぐに否
定的なことを上司から言われてし
まい、自分が、こうするべきだ、
ということをやらせてもらえない
んです。そういうのがすごい多い
んです。」
「大変というより、それがストレ
スみたいな感じですね。」
「ストレスというか、なんかや
る気がなくなるというか、やっ
ぱりつまらないんです。一日一
日が充実していなと考えてしまう
ことがよくあるんです…」
「でも努力して認められたいとい
う気持ちがあるからこそ、今、こ
の場にもいるんじゃないですか？」
「仕事自体は好きですけど、今働
いてるところは絶対にいずれ辞め
ますから、そのためにももっと勉
強しておこうと思って。」
「では、今の職場を辞めれば一日一
日が充実するんですか？」
「分からないですけど、でもそうな
るように努力はしていきます。」
彼は20代で、社会人になって4年目。
ちょっと意地悪な質問をしてしまっ
たので、僕の経験も手短に答えなが
ら話を聴いた。
彼は夢や理想を持って頑張っている
からこそ悩んでいるのかも知れない
し、本人が分かっていない能力的に
周囲から認めてもらえないような理
由があるのかも知れない。
だが、いずれにしてもだ。
社会人4年目の20代の君が知ってい
る世界は、実に狭いモノでしかない
と思わないだろうか？僕はそんなこ
とを言いたくなったが、初対面のよ
く知らない相手にさすがにそこまで
は言えない。
僕が彼と同じくらいの歳だったこ
ろも会社や上位職者に不満を感じ
たり、もっと自分が認められたい
という欲求も強かった。だから気
持ちだけは何となく分かる。
だが仕事に関して自分の理想や夢
を実現しようと努力すれば、今よ
り充実してた日々を送れるとは限
らないのでは？
そのことぐらいは彼に聞いてみて
も良かったかな。後からそんな気
がして思わずブログにしてみたく
なった。同じような気持ちを経験
している彼のような若い人は少な
くはないだろう。
彼は理想や自分の考えをしっかり
持っていた。素晴らしいと思う。
でもその一方で、今の職場では
一日一日が充実していないと言う。
そのことが僕はとても引っかかった。
それじゃ苦しいだろう。
セミナーなんかに参加しても、自
分がその場にいるだけで満足して
何かを得た気分だけ味わって終わ
りだろう。
～会社に不満のある二十代の君へ～
君が知っていることなどたかが知
れている狭い世界だ。
でもその狭い中でも、そこから何
かを得てやるぞ！と本気で思うな
らば、どんな不満があろうと、誰
もが充実した日々を送れるぞ。
僕は真剣にそう思う。
人生というのは一日一日の積み重
ねに他ならないのだから、一日の
中でも大きなウェイトを締める仕
事において、あるいはその他のコ
ミュニティにおいて、自分が与え
れたこと、すべきことを粛々とこ
なすことも、より主体的に人生を
充実させていくことに繋がるので
はないだろうか。
そしてそのことが、いつか気づい
たら、自分をもっと良い方向へと
導いてくれている。
不満のエネルギーを外へ向けなが
ら、そこから抜け出そうとするこ
とは全く構わないし、全然悪いこ
とではない。
でも、そんなふうに一度考え直し
てみるのを選択肢の一つとして捉
えてみるくらいはしてみても、少
なくとも損はないだろう。
やりたいことが出来ないのを会社
や上司のせいにしながら転職を考
えるよりは、よっぽど充実した日
々を送れる。僕はそんなふうに思
うのです。