【神様からの宿題】 | Live with Max.

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世の中のあらゆることは、人間関係に行きつく。
そんな視点でいろんなことを考えながら書いています。

僕はこのブログでTDK時代に失敗
したことや、自分がいかにダメ社
員であったかを恥をしのばず書い
ていますが、先々週のブログでも、
ちょっと触れたところ、



『何か面白い具体的なエピソード
などあったら知りたいです!』


というメッセージをいただいてい
ました。僕の問題点は組織に悪影
響を与える態度の社員であったと
いうことで、

『ああ、確かにいるよ、そういう
人間が』


というふうに感じる方にとっては
興味の持てる内容かも知れません。


具体的なエピソードと言われると
ちょっと紹介しづらいことが多い
が、ダメダメだった僕を変えるき
っかけをくれた先輩についてお話
してみたいと思う。



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今になって、本当にバカだったな
ぁと心の底から良く分かったこと。


何が心底バカだったのか?
それは

上位者や会社についての
『批判・批評』


TDK時代の僕は、これを繰り返す
ことを、何とも思わない人間だっ
た。



人のミスをあげつらっては周囲に
それを語ってみたり、自分が気に
入らないことがあると、すぐに陰
で批判。



やり方がおかしい、言ってること
が変だ、効率が悪いなどと、吐き
捨て、周囲へ吹聴。


問題があると感じて、それをどう
するかまで考え、行動を起こして
いるならともかく、当時の僕は


『気に入らない人間への不満』


ただこれを発散していただけだっ
た。


しかしそれは今思えばのこと。
当時の僕はそうではなく


『皆そう思っているし迷惑している』

『自分が言わなきゃだれも言わない。』

『周りのために自分が言ってやっている。』


というつもりでいたのだと思う。


しかし実際は

『自分の考えが正しい』

『自分の方が仕事が出来る』


と自己主張したいだけか、あるい
は、個人的な嫉妬から悪く言って
やりたいだけだった。(当時の僕
はそのことに自分では気づいてい
ない)


その証拠に

そうやって上位者の批判を繰り返
しても、何かが良くなったことな
ど全くなかった。



自分の不満や嫉妬を晴らすためだ
け、ただそれを吹聴して終わり。
ただ攻撃しているだけで、何も造
りだすことはない。


そんな自分が、周囲からどんな風
に見られていたか。僕はそのこと
をTDK退職後に知ることになった。


それは、


<><><><><><><><><><>

批判が多い人間は、孤立する

<><><><><><><><><><>


ということだ。

ここで言う『会社や上位者の批判
ばかりする人間』というのは、以
前の僕ように、個人的な不満や嫉
妬を晴らすための言動を取ってお
きながら、それを自分以外の人の
ためだとか、会社のためなどと勘
違いしている状態を自分で自覚し
ていない人のことだ。


残念ながらそれを知ったのは、T
DKを退職し、それまでとはがら
りと違った視点で周囲の人を見な
くてはいけない立場になってから
のこと。



孤立していることに本人は決っし
て気づかない。


その現実を僕は何度も目の当たり
にすることになった。


他人の不得意なことや、欠点をあ
げつらって批判を繰り返したり、
すぐに愚痴を言い始める人間とい
のは周囲に気をつかわれる。


同じような不満を、同じくらいの
レベルで感じている人同士であれ
ば別だが、そうでない人にとって


『気持ちだけは分かってあげよう』

というレベルだ。


他人の批判話を好き好んで聞く人
など少ないだろうから。


相手が不満そうに文句をたれてい
れば、職場の仲間として聴いてあ
げるのが普通だろう。


聴いている方は、気をつかって同
調したり、出来るだけ婉曲した表
現で、自分の考えを話してあげた
りすることもありますよね。

そしてそのことを

『知らぬは本人だけ』

ということになってしまい、ビミ
ョーな人間の出来上がりだ。



TDK時代とは全く違った視点で多
くの人を見なくてはいけなくなっ
た時、僕は初めて気づいた。


それがかつての自分であることに。



僕がとってきた言動が同僚や上司
をどのように感じさせていたのか。

僕こそビミョーな人間だったのだ。
額を地面にこすりつけなくてはな
らないような態度だった自分の言
動が次々と思い浮かんでくる。


そんなことに気づいた時、はっと、
ある先輩の言葉を思い出した。


僕がTDKを退職する際に、上司や
同僚が設けてくれた送別会でのこ
とだ。


僕が入社して間もない頃から、一
緒に仕事をさせてもらう機会が多
かった先輩がいた。


仕事熱心だが、お人好しなところ
があり、よく同僚や上司から、か
らかわれるようなこともあっても、
いつも笑ってやり過ごす。


温厚過ぎるといってもいいくらい
だった。


その先輩から仕事を頼まれた時、
僕も何度かその内容や、やり方
に対して首を傾げ、異を唱えた
り、その気持を態度に出してし
まうことがあった。


でもその先輩は一度たりとも、
僕の態度を咎めることはなかっ
た。僕がそんな態度をとっても、
何を言ってもいつも同じように
接してくれていた。



僕の態度、言動に対して一度た
りとも問題点を指摘したことが
なかった先輩が、送別会で僕に
伝えてくれたこと。


『内海、おめぇは何でも自分の
思ったことを、ガッと言ったり、
行動にだしてしまう時があるか
ら。そこだけは気をつけておか
ないとダメだや』


そんな先輩に言われた言葉だか
らこそ今でもはっきり覚えてい
る。


思ったことを簡単にズケズケと
口にしてしまう人達が、周囲か
らどのように見られているか。

その真実を客観的な立場で知っ
た時、その先輩の言葉を思い出
し、ようやく悟った。 


辛抱強く僕に接しながら仕事を
教えてくれたその先輩に対して
僕がとってきた態度を思い出し、
気がづくと目が熱くなり、今に
も大泣きしそうになっていた。


この話を読んで、『だったら退
職する時じゃなくて、先輩なら
もっと早く内海に注意するなり
叱りつけるべきだろ。』と思う
人もいるだろう。


だが、僕が当の本人だからはっ
きりと分かる。そんな「べき論」
で僕が態度を改めることは絶対
になかった。むしろ逆効果だろ
う。


あなたの周りにもいないだろう
か。『この人には伝わらない』
と思わせるような言動をとる人
が。



押さえつけることは出来るが、
そんなもので人の心は動かな
い。


僕はむしろそれを拒絶していた
だろう。必死になって自分を正
当化し守ろうとしていたと思う。


逆に相手の欠点を持ち上げて、
『あんな人に言われたくない』
だとか、

相手の言っていることが正論な
らば、『あの人が言っても説得
力がない』だとかやり返したり、


挙句の果てには、『ああいう言
い方はないだろう』とか。


当時の僕は、そいういう自尊心
のかけらもないような反応しか
できなかったと思う。



理屈や正論で、相手の問題点を
指摘しようとすればするほど、
相手は自分守ることで必死にな
る。


相手が心を開くことが出来る状
態でなくては伝わらない。


相手に分かってもらいたいこと
が伝わるのは、その閉ざされた
心を開いた後。


その先輩も、当時の僕に言って
も伝わらないことが分かってい
たから僕に何も言わず、ただい
つもと同じように僕へ接してく
れていたのではないだろうか。


後になってそう思えた。


これがいつも、僕の欠点や不得
意なことを指摘し続けるような
先輩だとしたら、その言葉は僕
の心には残らなかっただろう。


自分を否定しようとする人間を
否定することで、自分を守るこ
としか出来なかっただろう。 


僕のかたくなな心を溶かしてく
れたのは、その先輩のいつでも
同じように僕に接してくれた、
変わらぬ愛情に他ならない。


周囲から気をつかわれ、孤立し
ている人を知るようになり、か
つての自分の姿に気づいた。


そしてその先輩の言葉があった
からこそ、そこから成長できた。
少しはマシになったとは思う。


だけど、それだけではまだまだ
進歩が足りない。この経験を生
かし、かつの自分と同じような
人がいたとしても批判せずに、
いつも見守って、協力してあげ
られる人間になっていかなくて
はいけない。


人を変えることも、育てること
も出来ない。


自分の失敗から学んだことを
自分のためにいかし、僕が先輩
から気づきを得たように、何か
少しでも誰かの「気づき」の役
に立てるようになることしか出
来ない。



僕はTDKを退職後、1つだけず
っと悔やんできたことがあった。


それは、会社と、あんなに生意
気だった僕にいつも同じように
接してくれた同僚や先輩に、何
も恩返しをせずに辞めてしまっ
たことだ。


何度も何度もそのことを考えて
砂を噛むような気持ちになって
しまうことが実は何年も続いて
いた。


以前、そんな思いを今の上司に
ポロッと漏らしたことがあった。


それを聞いた上司は僕にこう言
った。


『そんなことないだろ。TDKに
いた内海が、今こういう姿で頑
張ってるって知ってもらえるよ
うやっていけば、それでいいん
じゃないの?』



もう変えることは出来ないこと
を後悔し続けている自分がいる
ことを認識してはいたが、どう
しても心残りだった。


だが、上司のその言葉を聞いて
僕の心は少し軽くなり、「その
通りだな」と前向きになれた。


過去を変えることはできないが
過去の経験をいかすことで、意
味を持たせ、悪い思い出を後か
ら成長の糧へと『上書きする』
ことはできるんじゃないだろう
か。


上司の言葉を聞いて、そう思え
たからだ。


これはきっと
『神様が与えてくれた宿題』

そう考え、向きあっていきたい。


今、このブログを書きおえ、
読み返しながら、改めてそんな
ことを思った。

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