たことを書きましたが、それにつ
いて、いくつかお声をいただいた。
『やっぱり、減量中は一切お酒は
ダメなんですか?』
といったものだ。
実をいうと、僕の場合はそうでも
ない。減量の中盤くらいまでは、
飲みたいと思えば普通に飲んでい
ました。毎年。
だが、今年は違う。
一切妥協せずに、スタートから完
全に摂生しよう!と決意する出来
事があったからです。
今日は、その出来事についての
お話です。
G1シェイプアッププログラムに
参加されるお客様にはお酒をほぼ
毎日、結構な量を飲んでいる人が
多いです。そしてほぼ100%の
確率で、皆さん禁酒に成功します。
僕は完全に禁酒を指導するような
ことは一切しませんが、アルコー
ルの作用と、何故飲みたくなる
のか?という理由を何度もお客様
に伝えている。
そして面白いことに皆さん同じこ
とを言います。
『ちょっと飲まないでいたら
全然平気になった!』
『やっぱりお酒飲まないだけ
でこんなに違うんですね~』
笑いながらそう話してくれる。
僕は常に提案するだけで、それ
をするかしないかの判断はお客
様に任せる。僕の提案が難しい
ようであれば、次の案を出す。
僕はナビゲーターであって、実
際に道を選び、進むのはお客様
だと考えている。
そんな僕が過去に一度だけお客
様のお酒を『何としてもやめさ
せてやろう』としたことがある。
そのお客様と初回カウンセリン
グをした時のこと。
『お酒を飲むことだけが、唯一
の生きがい』
だと言う。
初めは、お酒が大好きな人が冗
談ぽっく、大げさに言っている
だけだと思いながら聴いていた
のだが、会話進めるにつれて、
それが冗談ではないことに気づ
きはじめた。
毎日、泥酔するまで晩酌を続
ける生活を続けた結果、ゲオ
に入会してからもどんどん体
重が増え続けている。
僕が飲酒に関する提案をしても、
まったくそれを受け入れるよう
な感じはない。
お客様がどうしても飲みたいと
言えば、普段は、それを認める
のだが、この時ばかりは初めて
そんな気持になれなかった。
『お酒が唯一の生きがい』
この言葉が僕の頭から離れなか
った。決してオーバーに言って
いるわけではなく、本気でそう
言っていると確信したからだ。
『お酒が生きがいの1つ』
ならいい。
しかし『唯一の生きがい』で
あってはならない。
僕個人の勝手な価値観であるこ
とは十分承知しているが、そん
な人生は不幸だ。絶対に間違っ
ている、何とかしなければ大変
なことになる。
健康上の問題ももちろんだが、
有限であり、2度と無い人生を、
お酒だけを生きがいに生きるこ
となど、あってはならない。
しかしそんなことを直接言って
も受け入れてくるはずがない。
お客様も『お酒やめるくらいな
ら痩せなくてもいい』とはっき
り言う。
とにかくお客様と根気強く向き
合っていくことを決心し、その
お客様がご来館されるたびにお
酒の話を繰り返した。
伊藤君にも、そのお客様のお酒
を絶対に何とかしなくてはいけ
ない、そう伝え、僕と伊藤君二
人がかりでそのお客様と対話を
続けた。
やめさせたいという気持ちはあ
るが、決して強制せずに、お客
様自身によく考えてもらえるよ
う、少しずつ距離を詰めていっ
た。
そしてある日、遂に驚くべきこ
とが起こった。
事務所の僕の机の横に、大量の
お酒が詰まった袋が置かれてい
る。
その日、お客様が自宅にある全
てのお酒を僕へ持ってきたのだ。
カウンセリングの時に聴いた、
ボーナスで大量に買いだめした
というお酒の残りを全部。紙袋
に入れて僕に差し出してくれた。
『そのお酒、僕が飲みますから
今度ゲオに持ってきて下さいよ(笑)』
軽~いかんじで、一緒に笑いな
がら話したことを実行してくれ
たのだ。
ボーナスの使い道がお酒の大量
購入ですよ。僕の言っているこ
とが大げさではないことを分か
っていただけますでしょうか。
『内海さん、飲んで下さい』
お客様は照れくさそうに笑顔で
答える。僕は手を叩き喜んだ。
当然のごとく、そこからお客様
の体重は変化し始め、本人もそ
れに手応えも感じ、笑顔を見せ
てくれる。
だが、僕は徐々に気になりだし
ていた。
『本当に、これで良かったのか?』
僕は一時のダイエットのために
お客様にとっての唯一の生きがい
を心の底から否定した。
『お酒を飲まなかったら、夜に家
で何をしていいか分からない!』
そうこぼしていたお客様の表情が
何度も頭の中をよぎる。
僕には笑顔を見せてくれているが
自宅では日々葛藤をしているので
はないだろうか。
寂しそうに、ため息をついている
のではないだろうか。
今だけ、お酒を我慢したって、G1
が終わったら元に戻ってしまうか
も知れないと思っていないだろう
か?
そんなことを悶々と考えながらそ
のお客様と接しているうちに、や
がてG1の期間も終了していた。
メインで担当した伊藤君のサポー
トも実り、ダイエットの成果は素
晴らしいものだった。
そこだけを見れば、確かにこれで
良かったのだが・・・
成果のために、お客様の価値観を
無視してまでなんとかしようと思
ったのは、僕にとって初めてだっ
た。
いや、成果のためではなく、自分
の人生観に固執した行動とも言え
るかも知れない。
もちろん、ベき論でお酒をやめさ
せようとした分けではなく、何度
も同じ話題を繰り返し、気持ちの
変化を待った結果ではあるが、根
本は、
『唯一の生き甲斐がお酒の人生な
ど認めない、絶対に不幸だ』
という思いからの行動だった。
これを読んでいる方の中にも、
『他人の人生なのに、それが絶対
に不幸だなんて決めつけるのは乱
暴過ぎないか?』と感じた方もい
るだろう。
僕自身、そんな気持ちがあった。
そんなことを最初から感じてたこ
ともあり、そのお客様から頂いた
お酒を飲もうなんて気にもならず、
とりあえず寝かせておくだけにし
ていた。
そのお客様がG1を終えて、数週
間が経過したころ、お客様の方か
ら僕へ話しかけてきてくれた。
『お酒をやめることが出来て、本
当に良かった。あのままだったら
自分がどうなっていたことか。』
そして伊藤君と僕を『命の恩人』
とまで感謝してくれた。
習慣を変え、カラダが変化し、自
分を振り返ったことで、そう感じ
たのだろう。過去の自分にゾッと
していたのだと思う。
『そこまで言ってくれるなんて。
とても嬉しいです。』わざわざそ
れを伝えてくれたことに感謝した。
それまでの悶々とていた僕の気持
ちはお客様の言葉に救われた。
その時初めて、お客様から頂いた
お酒をおいしくいただこうかと
も考えたが、それはやめておいた。
『今年は減量のスタートと同時に
完全禁酒にしよう』
そう決めたからだ。
そしてコンテストが終わったら
祝杯として頂こうか。
頂いた、大量のお酒が入った袋
を見ながら、そんなことを考えた
のでした。
あれだけのお酒を僕に差し出す
なんて、そのお客様にとっては
相当な決意だったと想像するこ
とは難しくない。
周囲にあげてしまうという手も
あったが、その重みがあるから
こそ、せめて僕も何かをやり遂
げてから頂くようにしよう。
一切手が付けられていないその
袋を毎日みながら、やり抜く勇
気をいただいているのでした。
今まで、オンに入ったからとい
って、いきなり禁酒することは
無かった。カラダの変化も見な
がら、そろそろお酒も控えてお
こうかな、という感じ。
確か去年も減量初期は週2回は
晩酌をしていたと思うし、付き
合いで飲みにも行ってた。
今年はスタートから一切気を
緩めない。1%の妥協も絶対に
しない。そんな決意と継続する
エネルギーを頂いたような気が
するのでした。
↓下いただいたお酒、ちょっと
見づらいですが、中身は缶ビ
ール、焼酎、ワイン、ウィスキ
ーがごっそり。

***************************************
いつも、クリック投票にご協力いただき、
ありがとうございます。
皆さんの反応が、内海に情熱と勇気を与えてくれます。
今日の内容はいかがでしたか?
良かった、と感じた方は
↓是非ワンクリックお願い致します。
clap.mag2.com/cainoniric?20120420
↓facebook で内海新悟をみる
http://facebook.com/shingo.uttsu