【400戦無敗の男】 | Live with Max.

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世の中のあらゆることは、人間関係に行きつく。
そんな視点でいろんなことを考えながら書いています。

※人生をコントロールする戦略について、興味のある方は、是非最後まで


読み進めて下さい。




格闘技好きの方なら、このタイトルを見ただけで、


すぐにヒクソン・グレイシーを思い出すでしょう。




ヒクソンの強さは別として、そのマインドの在り方というものが私は好きでした。




その精神的境地に憧れ、以前は格闘技系の雑誌にヒクソンのコメントや


インタビューが出るたびに購入し、それを日課のように何度も何度も読み


返していたくらいです。私のバイブルでしたね。




そのヒクソンが書籍を出版した。



タイトルは 『無敗の法則』




格闘家としてのヒクソンの背景にはどのような考え方があり、いかなる原動力が


働いていたのか。そして闘うことをやめた理由が明かされている。




最近、読みたくて買っていた本が溜っているが、これは優先順位が上だ。





出版に際してのインタビュー記事を読んだのだが、心に残ったのが




★現実を受け入れ、それに対処する



というヒクソンの姿勢だった。




実は現役として結果的に最後の一戦となった試合の後に、


巨額のファイトマネーが絡んだオファーがあった。




しかし、それは自分の息子が亡くなって3週間後に舞い込んだものだった。





試合は8カ月後。


『最高の条件提示、最高の相手であり、その試合が実現すれば格闘家人生


においても最高の一戦になっていただろう。』



ヒクソンはそう振り返っている。





その一戦での勝利を、亡くなった息子に捧げようと思えば、さらなるモチベー


ションで、自分の強さも更に高めることが出来ただろう。




しかし、ヒクソンはそのオファーを断ってしまった。


息子が亡くなって3週間ということもあり、家族と一緒に立ち直ることを優先した。




後に、ヒクソンは『私は、またと無い機会を逃した』と言っている。



それもそのはず。


その後、自分に相応しい試合を待っている間、月日は流れ、結局良いオファーは


ないまま、彼の黄金時代は去った。もう闘うことは無かった。




『巨額なファイトマネーが得られたであろう、最後の大きなチャンスを逃した。』


『その試合が、人生を大きく変えていたかも知れない』



こう振り返っている。



しかし、ヒクソンはその息子の死という不運や、自分の判断と


その結果についてを嘆いたり、後悔しているわけではなかった。




普通なら、


『あの時に、どうしてあんな不運なことが起こってしまったんだろうね』


『試合は8カ月後とはいえ、そのタイミングでオファーが来るなんてね・・・』



そう思いませんか?



これはもっともな感情だし、事実でもあっただろう。



でも、ヒクソンは、そんなことを考えても今の自分の問題は何も解消しない


ということを心得ていた。




その時のヒクソンは、こう決心していた。


『現実を受け入れ、計画を立て直し、新しい自分に生まれ変わって、


新たな人生を歩む』




この言葉も、私の心には、音を立てて響くかと思うほど重く感じた。




言葉で見聞きすると『確かにそうだよな』と思えるし、現実を受け入れる


というのは『そうしなきゃいけないだろう』と簡単に考えることも出来る。





しかし、他人や環境を責めるのが人の本質だ。


この問題には気付いているようで気付いていなことが多い。




悪い事態を招いたのが自分のせいではない理屈や弁解なら、


例え極端だと分っているものでも利用したい。




これは人の基本的防衛反応ではないだろうか。




他人が正しくないことをしたために、


自分が重荷を背負ったり、嫌な思いをする。




自分の意思とは無関係に、降りかかってきた、


不運としか言いようのない出来事が起こる。



そんな時、こんな言葉が口をつくだろう。


あるいは考えるだろう。



『何で自分がこんな不当な目に合わなきゃいけなんだ?』


『どうしてあの人は、私の言っていることが分からないんだ?』


『あの時、ああいうことが無ければ上手くいっていたいのに』


『私はこうしようと思っていたが、●●のために出来なかった』




不当で、不運で、不可抗力であったならば、これらの言葉は絶対に正しい。


私もあなたも間違ってはいない。





しかし、それでも責任は自分にある。それを認められますか?


これを認めない限り、現実を受け入れたことにはならない。




何故なら、

自分は正しかった、何も悪いことはしていない。不可抗力だった。


それが事実だとしても、次のことだけは絶対に変わらない現実だからだ。




・その問題を抱えているのは他の誰でもなく自分だ


・その感情を作り出しているは自分だ


・そしてそれにどう対処をするのかを選択するのも自分だ





他人や環境のせいにするのをやめて、


全ての責任が自分にあることを認めるということだ。



どんなに理不尽なことであっても、自分の人生をコトロールしたいと


思うのなら、この考え方から逃れる術は無い。




犠牲者を演じていても、問題がひとりでに解決することはない。




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★自分が正しいかどうかではなく、物事がそれでうまくいくのかどうか?

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そういった、【自分自身との対話を大切にする】ということ、


そういう姿勢を私はヒクソンから学んだような気がする。





これは人生をコントロール出来る【法則】といってもいいような


気がした。




この考えに共感を頂ける方、


今よりも自分の人生をコントロールする戦略を知りたい方、


もし、あなたがその1人であるなら、是非ともお勧めしたい1冊だ。


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~ ヒクソン・グレイシー ~