民主党から立候補した谷亮子さんが、先日の選挙で当選したことは皆さんご存知かと思いますが、参院選への出馬表明にはホントにびっくりしたのは私だけではないと思います。
『え、あのヤワラちゃんが!?』
というのが、最初に感じたことでした。
また、民主党はシドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんにも出馬要請をしていました。
しかし、谷さんと異なり、高橋さんはこの要請を拒否しました。以下がその理由です。
「政治の勉強をした人が国民の代表になるべき」
「国民栄誉賞を受賞している立場で一政党の代表にはなれない」
私は現場でスポーツの発展をしていきたい」
この2人のゴールドメダリストの対照的な行動については、多くの意見がワイドショーやネット上で語られていたようです。
それらの意見では、出馬した谷亮子さんに対してはバッシングのようなものが多く、拒否した高橋尚子さんに対しては
「これが普通」
「どこぞの柔道家とは大違い」
「さすがQちゃん」
などといった賞賛の声が圧倒的でした。
この理由としては、政権の支持率が下がってきた民主党がいわゆる
【票寄せパンダ】
として著名人を担ぎだそうとしていて、それが見え見えなのに谷さんが乗っかってしまったため、落胆というか、不満を感じたのでしょう。
それに対し、高橋さんは、そういった政治的な狙いというか、利用というか、そういったものを見越して、断ったことによって、「さすがだね!」と思われているわけです。
さて、あなたは、この2人の行動をどのように受け取りましたか?
谷亮子さんにがっかりしましたか?
『普通辞退するべきだろう』と思いましたか?
谷亮子さんは本当に出馬すべきではなかったのか?
「票寄せパンダ」と世間から言われることの他、様々なバッシングを受けること、柔道界からも厳しい対応を迫られること(多分これが一番苦しいのでは)。
彼女ほどの著名人ですから、このくらいは、当然見越しての出馬だったはずですし、まず身近な人達や柔道界からの反対の声も多々あったはずです。
それを承知した上での、谷さんの出馬は英断だと僕は思うのです。
【内海がそう思う理由】
自ら行動を起こさず、批判や、自分が気づいた正論だけをグダグダ言っているだけの人間と、谷さんのような人・・・
周囲や自分自身、世の中を変えていけるのは間違いなく谷さんのような人だからです。
何も僕は、そのような口だけの人に、『じゃぁ、あなたも出馬してみろ』と言うわけではありません。
往々にして、ただ『気に入らない』という理由だけで、無責任な立場から批判することを恥とも何とも思わない人って、必ずいるんですよね。
今回の谷さんを批判している人達の顔ぶれや、話の内容を見聞きして、このことを改めて強く感じました。説得力ゼロとしか僕は感じません。
高橋尚子さん自身はというと、実際に彼女はスポーツを通じて、様々な活動を行い社会貢献もされているので、彼女が出馬を拒否した理由というのは説得力がとてもありますよね。
今回の話で、僕が勉強になったのは実は、以下のことでした。
説得力というのは、言葉が持つ理論的正しさで生まれるものではない。
谷さんと高橋さんの対照的な行動を見て、説得力というものについて、このような気づきをいただきました。
もちろん『理論的正しさ』は必要かもしれません。
しかし、何かに対し意見を述べる時に大事なのは、
『私はこう思う』 ではなく、
『私はこうしています』
ということなのではないだろうか。
高橋尚子さんは出馬はしませんでした。選挙に対しては行動を起こしませんでした。
でも彼女は「私は現場でスポーツの発展をしていきたい」という言葉通り各地での陸上教室やマラソン大会に参加したり、ランニグスクールの講師を務めたり、サイズが合わなく履けなくなったシューズを日本から発展途上国に送る活動の支援を行うなど、その言葉通りの行動をとっています。
だから世間からも支持されるのではないかと思います。
言葉が放つ正しさだけに酔うことなく、まず自分が何をしているか、何をすべきかを先に考え、行動を起こしていことの大切さを2人から勉強させていただいた気がします。