川原でございます。
お読みくださり、ありがとうございます。
介護職についてから
もう 7年がたちました。
まだまだ未熟者の僕は先輩の方々や利用者さんから学ぶべきものも多く、
そのうちの一つでもある あの光景を
忘れたことは ありません。
5年ほど前の この写真はプライバシーの侵害を考慮して、ボカシておりますが
見てください
利用者の奥様が 車椅子の御主人さんの
耳そうじ をされておるところです。
普通の光景でしょうが、
込み上げてくる何かを感じました。
お二方は今、天国におられます。
御主人さんに先立たれた数年後、
大きな病気で入院された奥様が退院された直後に、娘さんから電話をいただき、「母が入院中、川原さん、川原さんと言ってまして・・ お金を払いますから是非とも自宅までギターの弾き語りをお願いします」
の問いに「ありがとうございます。お金はいりません、ただこれは僕一人では決められず、デイサービスの会社の中での僕なので、会社の許可が必要です。しばし時間をくださいね。」と話した矢先
・・・
奥様は御主人さんのもとへ旅立たれた。
あの時 僕は、ギターを持って
すぐに向かうべきではなかったのか・・
デイサービスでの僕のレクリエーションを
「川原さん、おもろいわ~」と、いつも言ってくださった奥様と、僕の弾き語りに涙してくれた御主人さん。
一緒に生きるって何なのだろう・・
結婚ってなんだろう・・
僕にも嫁ハンがいる。
仲良くやってるし、妻というより親友感覚。
嫁ハンの理解のお陰で、音楽もできる。
一緒に生きるって何なのだろう・・
答えは たくさんあるだろうなぁ・・
けど僕は、あの光景を見た時 思った。
一緒に生きるって・・
ずっと そばにいる事なんだろうなぁ。
ずっと そばにいる事に無意識になれる関係
なんだろうなぁ。
この写真・あの光景は
僕が、心の介護をしてもらった瞬間だった。
世界中のみんなが、
もっと笑顔になりますように・・