「さぁ、貴方の歌を聴かせてください。」
  マツモト(A.I.)

 

13話というか、概ね全話通しての感想です

 

結構、アイドル系に進むのかなと思って観てますと案外そうでもなく

 

所々考えさせられるアニメでした

 

 

 

 

まずは、マイナス面から

 

ハードSFを少しでも期待していると失望させられます

 

SFと言えばロジカル。屁理屈でもいいから論理があればよく、

 

世界観さえあれば、物語になってなくてもいいのです

 

 

 

他方、このアニメはとにかくエモーショナル(情緒的)で、

 

AI が人間以上にエモーショナルで、

 

もしかするとあまりの人間臭さに辟易する人もいるでしょう

 

ロジカルはとにかく期待できません

 

例えばAI アラヤシキが 「正史に近づけるために修正した・・・」 とかなんとか

 

言ったセリフがあったのですが、自分の居る世界線がどうして「正史」ではないと

 

AI アラヤシキが認識できたのとか、理屈が綺麗にないんですよね

 

 

 

もう一点、強いて挙げるならば各話の繋がりが弱かったこと

 

例えばですが、キーマン松本博士を輩出した松本家3代の系譜などを

 

織り交ぜての各話の繋がりがあればなぁなんて思うんですよね

 

 

 

 

良かった点は、

 

この辺りはマイナス面と表裏一体でもあるのですが、

 

まずは発想の転換と言いますか、小うるさいSF通など放置して、

 

敢えてロジカルを全部切り捨てた点でしょう

 

ヘタすればクズモードに陥りかねない長月達平の良いエモーショナルな部分を

 

上手く引き出した感があります

 

 

 

もう一つは作画ですね

 

色使いについては芸術の域を超えているんじゃないでしょうか

 

作画については今期アニメの中では群を抜いているように思えます

 

この1枚カットだけだと良さが伝わりにくいですが、

 

この瞳の色、そしてその輝きが消えるシーンは最高のデキだと思います

 

ここで話が終わっても良かったかと思います

 

 

 

いい絵は無数にあるのですが、この辺で・・・