乳ガンが発覚してから手術まで 4 ~報告:みんなのリアクション~ | 憧れの(?)Italia Firenze生活

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イタリアはフィレンツェに住みつき早に20数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪







    

2025年に

乳ガンが見つかってから

手術、治療まで

当時の私の記録



乳ガンであることが分かって、

身近な人から順に報告したときのこと。





まず…生検の結果を知って、すぐに電話したのは義母でした。ダンナの母です。


息子を預かってもらってたので。


息子を迎えに行ったら、きっと「どうだった?」って聞かれるでしょう?


息子の前で「ガンだった。」と言う勇気がその時はなくて、先に電話で報告をしたのです。


きっと"ガン"と言っても息子には分からない

かったでしょうが、それを聞いた義両親のリアクションや私の表情で、息子が不安になるのではないかと心配だったからです。


義母には大学病院から電話しました。


リアクションは…


いたってフツー真顔


あれ?何て言ったか分かってる?と思うほど。






家に帰って、息子を迎えに行く前に、日本の母に電話をしました。


私の父は3年半前にガンで亡くなっています。


親より先にガンになるのは、親不孝なようで、気が引けましたが、隠しているわけにもいきません。


生検の結果を言って、翌日に乳腺外科と話すことを伝えると、母のリアクションは…


いたってフツー真顔


そんな悲観的なかんじでもありませんでした。




たぶん…


どうリアクションしていいか、分からない🤷🏻‍♀️


実感がない🤷🏻‍♀️


ってことだったんだと思います。



実際、数日してから、母がいろいろ質問してきたので、現実と不安を抱くのに数日かかったんだと思います。笑







そして…


生検の検査を聞いてからすぐに乳腺外科の予約を取り、翌日に乳腺外科医と話せることになったのですが、急だったため入っていた午前中の個人レッスンをキャンセルしなければなりませんでした。


学校、そして、生徒さん二人に授業をキャンセルさせてくれるよう、メッセージを書きました。


最初は"急用のため"と書こうかと思ったのですが…生検の結果はガン。それは間違いない。


ということは、いずれ、生徒さんたちにも話す必要が出てくるか…と思い…


"緊急で明日の朝、Careggiへ行かなければならなくなりました。"

とキャンセルをお願いする理由を書きました。


Careggiはフィレンツェの大学病院のことなので、大体察しがつくだろうと思ったのです。


予想通り「分かりました。大したことじゃないことを祈っています。」と返信が来ました。




それから…



生検結果を聞いた翌日、乳腺外科医の話を聞いた後、まず、仕事関係の人に連絡をしました。


手術は7月半ば頃に行われる予定だったので、それよりも先に夏休みに入る生徒さんたちには何も言いませんでした。


でも、7月いっぱい授業をする予定だった生徒さんたちには、報告をしました。

手術日までしか授業ができないと。

そして、その手術日は7月半ばということだけで、具体的にはまだ決まっていないと。



「実は…乳ガンが見つかりました。

まだ初期なので、そんなに深刻ではないようなんですが、7月半ばに手術をしなければなりません。」


と言うと…


「誰が!?

"Chi?"

シェコ先生が!?

"A te!?"😳」


と同じリアクションをする人が多かったので、なんか面白かった。笑




そして、みんなハグしてくれました。


日本語コースの生徒さんたちとは基本ハグをしません。

日本式で挨拶をするので。


でも、ガンのことを言った日は「今日はハグをしてもいいですか?」と言って、ハグをしてくれました。


なんか…あたたかいよね…そういうところ🇮🇹







あと、お友だち。

日本人はみんな

「えーーーーっ!」

って言ってました。笑


イタリア人はみんな

「誰が!?シェコが!?」

って言ってました。笑






そして、乳ガンになったことを報告していくなかで…

実は周りに乳ガンを経験した人がけっこういたことを知りました。

中には当時の経験を話してくれて、私の話しも聞いてくれた人もいて…

本当に気持ちが救われました。




私だけが辛いんじゃない。
私は悲劇のヒロインじゃない。

私が知らなかっただけで、ガンと戦っていた人は周りにけっこういたのだと気づきました。

そして、その人たちは、今、元気です。


だから、私もきっと乗り越えてみせる💪と強く思いました。



夏に会う予定がなかった人にはあえて乳ガンのことは言いませんでしたが、以前も今も隠してはいません。

ま、ここでこうやって書いてるくらいですからね💧

でも、私の場合は、言う機会があれば隠さずに言って良かったと思っています。

心配させてしまうのは申し訳ないと思いました。



でも、乳ガンになって

無理はしない真顔

と決めたんです。




息子が生まれてNICUに入っていたときもそうでしたが、残念ながら、自分一人でどうにかできる問題ではないと思うんです。

どうにかできるならどうにかします。

でも、どうにもならないのに、一人でどうにかしようとして失敗する方が、迷惑もかけるし、不愉快な思いをさせてしまうかもしれない。



「助けて!」って、言いにくい。

でも、自分だけでなく、家族のことも考えたら、周りに「助けて!」と言う勇気も必要だと思うんです。

そのためには事情を話しておくことは必須です。




そして、私が「助けて!」と言われたときは、もちろん助けに行く。

「助けて!」と言われやすい人になりたいなとも思います。

それは"うまく利用される"のとは別の意味で。




ただ、今回、自分が病気になって、今まで以上に人のあたたかさを感じ、信頼できる人たちが周りにいてくれることに感謝したのでした。



病気にはなりたくないけれど、病気が教えてくれることは大きい。









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