
時間が前後して分かりにくくて申し訳ないのですが…
息子の誕生日パーティーの2日前の金曜日。
その日の朝は息子と一緒に私とダンナも学校へ入りました。
なぜなら…
転校前から担任の先生に言われていた「異文化交流会」で私が祖国日本を息子のクラスの子供たちに紹介する日だったからです。
で、その異文化交流会がありますよ~って先生に正確な日にちを言われたのが同じ週の火曜日。
先生、準備期間は?
先生が「ピピウのお母さん、ごめんなさい!言うの忘れてた!」と言って火曜日にその話を聞きました。
先生も忘れていた後ろめたさからか、「本当に何でもいいの。今の季節“さくら”とか、日本は有名よね?それをネットを使って教室のデジタルボード(電子黒板)に映し出して、説明してくれてもいいし…。簡単な折り紙とか?時間はいくらでも使ってもらっていいけど、まぁ、子供たちの集中力を考えると30~40分くらいかしらね。」と、けっこう適当。
というわけで、3日後に急遽、7~8歳の児童たちに日本をプレゼンテーションすることになったわけです。
で。
何がいいかなぁと思いまして…
私は日本語講師なので、毎日授業をしていますが、私の生徒は基本高校生以上。
息子と同じ年の子供たち、息子を含め17人に授業?プレゼン?をするのは初めてのことです。
目標は飽きられないことかなとおもいまして、できるだけ子供たちが発言できるような内容に。
ま、それは大人も同じで、講師がずっと話している授業は面白くない場合が多いですからね。
ちなみに私が考えたのは…
日本の国旗紹介
世界地図で日本の位置確認
イタリアに住むの私たちの身の回りにある日本の物:
日本車、日本料理、アニメ、ゲーム、などなど…
“さくら” “花見” “着物” などの伝統文化紹介
折り紙:かなりシンプルな 犬 と 猫
といった内容でした。
それらを、写真や絵で説明します。
子供たちが退屈そうだったら文化は省いてすぐに折り紙にいこうかなと考えていました。
それがですね…
まず、我が息子を含め17人、ちゃんと椅子に座り、興味津々で私の話を聞いてくれました。
そして、もう、国旗の時点からいろいろな質問が出るわ、出るわ💦
でも、それぞれが勝手に話し出すのではなく…
みんな挙手をして、私が当てると発言します。
また、私は質問だとだと思って、挙手した子を当てると、「私のお父さんとお母さんは私が生まれるまえ、日本へ行きました!」とか、「ぼくは寿司よりヌードルのほうが好きです!」とか、質問じゃなくて意見や感想を言うんですね。
それは、授業中勝手に話し出してはいけないと先生に教育されているからでしょう。
すごくない?
ここはイタリアの学校?日本の学校じゃなくて?
もうみんな、それぞれのテーマにかなり喰いついてくれて、質問や感想を言うための挙手が止まらず、途中先生が「みんなー、ちょっと待って!今はピピウのお母さんの話を聞きましょう!」と止めてくれるほど。
私が用意したテーマ以外にも息子が「日本のトイレは怖いんだよ。すごくうるさいの。」と言うもんだから、日本の全自動のトイレを説明したりとか(息子は全自動の日本のトイレが怖いんです。あの機械音が嫌いらしい。)、あと、「日本は地震が多いんでしょ?」とか、「日本で一番高いビルはどれ?」とか「富士山は火山だよね?」とか、そこから温泉の説明とか…
まー、小さい、かわいい子たちから、立派な質問が出てくるので、正直ビックリしました。
予想以上。
そして、折り紙では、シンプルな犬と猫をみんなで折ったのですが、目、鼻、口、ひげなどを描いてもらうと、本当に子供たちそれぞれの個性が見られました。
みんなアーティスト!すごくかわいい犬や猫に仕上げていましたよ。
私が考えたプレゼン内容+子供たちからの質問で、結局、私のプレゼンは1時間半になりました。
その1時間半の間、みんなが私の話をしっかり座って聞き、勝手におしゃべりすることもありませんでした。
私が息子のクラスメイトにこの日感じたのは…
礼儀正しい
ということ。
ま、いつもそうってわけじゃないだろうし、いつもの授業と違った“日本の紹介”に興味があったからだとは思いますが。
息子も、ときどき私の説明に更に説明を加えつつ、しっかり1時間半授業に参加していました。
プレゼンが終わって、帰るときには何人かの子が私のところに来て、「アリガトウ!」と日本語で言ってくれました。
ある男の子は深々とお辞儀をして「アリガトウ!」と言ってくれました。笑
何これ!
か、か、か、可愛すぎる!!!!
で、その日の午後は、クラスチャットに保護者からも「子供たち、ともて喜んでいたわ!」とか、「かわいい折り紙をおしえてくれてありがとう!」とか、いろいろお礼の言葉をいただいたのでした。
この異文化交流会が息子の誕生日パーティーの前にあったために、誕生日パーティーの前にクラスメイトの名前と顔を全員一致させることができたし、子供たちも少し私やダンナと打ち解けてくれたんですよね。
で、誕生日パーティーでは、「本当にいいクラスだと思う。まさか1時間半もの間、子供たちが集中して私の話を聞いてくれるとは思わなかった。みんな好奇心旺盛で、たいへん礼儀正しい。」とパーティーに参加してくれた保護者全員に言うことができたのです。
それはお世辞ではなく、ごますりでもなく、本心でした。
そして、この異文化交流会を計画してくれた先生(学校)にも感謝です。
どうやら毎年あるようなのですが…来年もかな???
私が知る限り、日本の授業参観のようなものはイタリアにはありません。
なので、今回は息子の学校での様子や、息子のクラスメイト、クラスの雰囲気を知る絶好の機会となりました。
そして、私自身も楽しかったです。
今の学校に転校してから、息子だけでなく、私とダンナもいろいろな“新しい”を経験しています。
インスタしてます。
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