日本人はなかなかNoと言えない。
これはステレオタイプではなく、事実だと私は思います。
やっぱり、日本人はなかなかNoとは言えません。
なので、イタリアに住み始めて、まず学ばないといけなかったのははっきりNoと言うこと。
言わなければ「あ、いいんだ。」「シェコはそうしたいんだ。」と思われ、勘違いされたままになりますし、Noと言いたいところを我慢してYesと答えていたって、誰も私が犠牲を払ってしているなんて思ってくれません。はっきりNoと言わなければ「あなたがYesと言ったじゃない。」と言われるのがオチです。
そうは言っても、やっぱり最初は苦労もありました。
なかなかNoとは言えない。
でも、郷に入っては郷に従え。
Noと言う勇気も、イタリアで生活していく上では大切です。
でも、逆に、はっきりNoと言いすぎては、日本では失礼になったり、関係にひびが入ったり…ということにもなりかねません。
だから、あまり直接Noとは言わないこと。
「ちょっと…」
「難しいかなぁ…」
など、返事を濁すことも日本語の生徒さんたちには教えます。
そして、日本人が濁した返事をしたときは、Noと言いたいことが多いことも。
日本人は相手を思いやって、はっきりとNoが言えないことが多いと。
その私の説明をよーく聞いてくれていた生徒さん。
セミプライベートレッスンの生徒さんの1人が、いつもの授業の曜日を来週だけ変更してほしいと言ってきました。
でも、「できればでいいです。ダメならNoと言ってください」と言いながら。
もう一人の生徒も来週の曜日変更に問題はなく、私も問題がなかったので、「いいですよ。」と答えました。
(会話はずっと日本語)
「本当ですか?でも…私の用事もそんなに大切な用事じゃないんです。だから、できればでいいんです」
「大丈夫ですよ。」
「無理なら本当に無理だと言ってください」
「いや、本当に大丈夫ですよ」
生徒さんは曜日を変更することで私に迷惑がかかり、なのに私がNoと言えなくて無理をしているんじゃないかと心配してくれたんですね。
「〇〇さん(←生徒さんの名前)。
私は日本人です。
でも、もう20年もフィレンツェに住んで、ダメならNoと言える日本人ですから、大丈夫
心配しないで。来週だけ曜日を変更しましょう。」
それで納得してくれて、来週だけ曜日変更となったのでした。
ま、ここまで「本当にできればでいいんです」なんて、気を利かせてくれるイタリア人は少ないです。
なんか、すごく日本人ぽいイタリア人生徒さんとのやり取りだったな~と思ったのでした。
でも、無理なことはイタリア人にははっきりNoと言います。
Noと言えること…海外で生活するうえではとても大切なことだと思います。
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