少し前のこと。
ピピウが、「タクシーごっこをしよう!」と言ってきました。
ピピウがタクシー運転手で、私がお客さんという設定です。
「すみません、K子(私の母)の家までお願いします。」
「えー、K子の家には行かないんですよ。羽田空港に行くんですよ。」
私が客なのだけれど、行き先の決定権は客ではなく、タクシー運転手にあるのがピピウの“タクシーごっこ”。
「じゃ、羽田空港で。」
そう言って、タクシーを運転しだしたピピウ運転手。
ピピウ運転手は、一応、客に対しては“敬語”を使わないといけないという認識があるようで、頑張ってです、ますを使って話そうとします。
でも、よく聞いていると…変なんですよ…ピピウの丁寧語が
「今から羽田空港に行って、飛行機に
乗りますです。」
「あ!エンジンが壊れたから、
修理するです!」
動詞文においても、全部“です”をつけてる
タ、タ、タ…
タラちゃんやん!
小さい頃、サザエさんを見ながら、タラちゃんはおかしな話し方をするなと思っていましたが…まさか我が子がそれになるとは…
しかも、“です”をつけるのが丁寧形の“~ます”のあとであったり、終止形(辞書形)のあとであったり、バラバラ
すごく丁寧に話そうとしている努力は見受けられ、そこは大いに評価してやりたいけれど…
文法的には間違ってる
この間違い、時々、超初級レベルの生徒さんにもあるんですよね。
もちろん、私の生徒さんには、名詞文と形容詞文は“です”で終わりますが、動詞文は動詞を“ます形”にしてくださいと説明しますが…
5歳児にそんなこと言えるわけない
なので、タクシーごっこの間中、
「~乗りますです。」
「“乗ります”でいいよー。“です”いらないよー。」
「~修理するです!」
「“修理します”」
「信号が赤だから止まるです!」
「信号が赤だから“止まります”!」
ピピウのセリフを私はひたすら正しい丁寧語に直して、言っていました。
ほぼオウム返しのようになるので、鬱陶しがられるかなとも思ったんですが、ピピウ本人も自分の話す丁寧語に自信がないのか、セリフを正す私に怒ることもなく、もちろん全部ではありませんが、私が言う正しい言い方をちゃんと繰り返して言ったりもしていました。
たとえば、これが“レストランごっこ”だと丁寧語に問題ないのです。
「ご注文は?」
「少々お待ちください。」
「お待たせしました。」
「ピザができました。」
「他にも何かいりますか?」
といったウエイターさんが接客に使う言葉は丁寧語で間違えずに言えるんです。
なぜなら、You Tubeで日本人の男の子がレストランごっこをしているのを見て、レストランの接客に必要なセリフをまる覚えしているからだと思われます。
ところが、“タクシーごっこ”はイタリア語で見ているアニメのまねなんです。
でも、私とするからピピウとしては日本語でしたいわけで…
私がイタリア語で話すのに違和感があるのか、私がイタリア語でピピウに話しかけるといつも「日本語で言って。」と言ってきます。
すると、丁寧語を使わないといけないところまでは分かっていても、正しい丁寧語が使えないのですね。
日本に住んでいるお子さんだと5~6歳でちゃんと丁寧語(です、ます)が使えるのでしょうか?
“タクシーごっこ”で浮彫になったピピウの
丁寧語問題
毎晩読んでいる絵本ではそこそこ聞きなれているはずなのにな…
やっぱり日常生活で使わないとダメってことでしょうか?
これからは、ごっこ遊びの際には正しいです、ますの使い方を意識しようと思います
ごっこ遊びしてなくても、丁寧語で話す時間を設けるとか???
やっぱり、バイリンガル育児は難しくて、面白いですね~
我が子がタラちゃんになった出来事でした。
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