今週は火曜日が祝日だったため、ピピウの幼稚園があったのは水曜日、木曜日、金曜日の3日だけ。
連休明けの水曜日正午。
私のスマホが鳴りました
スマホの画面には“Asilo”（幼稚園）の文字。
嫌な予感
電話に出ると、ピピウの担任の先生が
「ピピウのマンマ、ピピウの咳がひどいの。
しかも、この連休に熱があったってピピウが言っているわ。
こんな体調で幼稚園に連れてきたらダメよ。
今から迎えに来てくれる？」
と。
連休初日の土曜日に熱が出たのは確かなのですが、それは前日の金曜日に受けたワクチン接種のせい。
解熱剤をあたえると、すぐに下がり、それから熱は出ていません。
「土曜日の夜に熱が出たのは確かなんですが、
それは金曜日にワクチン接種をしたからなんです。
それに、今朝までは咳はしてなかったんですけど…。」
と先生に説明し、でも咳が出ているというので迎えに行きました。
迎えに行くと…
電話をかけてきた先生とは別の先生に手を引かれて出てきたピピウ。
（担任は二人います。）
むっちゃ笑顔
「熱はないみたいなんだけど、ずっと咳をしているのよ。シロップか何かあげてみたらどうかしら。」
「そうですね。試してみます。
熱があったっていうのは本当なんですけど、ワクチンのせいなんです。
この場合、再登園するのに医者の診断書がいりますか？」
「発熱がワクチンのせいだというなら、診断書はいらないわ。
今日、様子を見て、元気そうで咳が出ないなら診断書なしで連れてきても大丈夫よ。」
「昨日まで元気だったんですけどね…。」
などなど、先生と話している間…
全く咳をしないピピウ
連休最終日の夜とこの日の朝登園前に
「ゴホッ、ゴホッ…ちょっと咳あるね。
幼稚園には行けないかなぁ～。」
「今日、幼稚園、行きたくない！」
と、わざと咳をしながら言っていたピピウ
これは…もしや…
仮病？
「ピピウ、今、咳出てないね。」
と言うと、
「ゴホッ、ゴホッ…」
と咳をして見せるピピウ。
怪しい
のどに少し痰が絡んでいたのは確かで、わざとでも咳をすると、その痰の絡んだ音が、ちゃんとした咳らしく聞こえます
「昨日の晩から“幼稚園に行きたくない”って言ってたんですよ。
だから、嘘の咳かも…。」
と先生に小声で言うと
「そうなの！？」
と先生。
「とりあえず、今日の午後、様子を見てみます。」
と言って、ピピウを家に連れて帰りました。
でも、帰り道も…
咳一つしないし、「マンマ、公園に行こう♪」と言うピピウ
「行かないよ。咳が出るからお家に帰るんでしょう？お家で大人しくしてないとダメだよ。」
結局、その日の午後。
咳をすることはなく、元気満々
しかし、夜になってベッドへ入る前に…
「ゴホッ、ゴホッ…
マンマ、また咳出るね。
明日も幼稚園は行けないかなぁ～。」
と言うピピウ。
絶対に嘘の咳
「ちょっと痰があるね。
でも、今まで咳をしていなかったでしょ？
咳、本当は出ないよね？
熱もないし、ピピウ元気だよ。
だから、明日は幼稚園へ行くよ。」
と言うと、
「いや！行きたくない！咳があるから行かない！」
と聞かないピピウ
“嘘だ！嘘だ！”とピピウを責めるのはあまりよくないかなと思ったのでしなかったものの、
また翌日も先生の前で痰の絡んだ嘘の咳をし続ければ、また電話がかかってくることは必至。
そこで、交渉をしました。
「分かった。
じゃ、明日は給食の後（13時30分）、幼稚園に迎えに行ってあげる。
最後まで（16時まで）幼稚園にいなくていいよ。
でも、給食の後までは頑張って幼稚園に行こう。
それと、わざと咳はしないで。
わざと咳をしなくても、給食の後に迎えに行ってあげるから。」
と言うと、
「分かった。
給食のあとまで頑張る。」
とピピウ。
交渉成立
そして次の日の朝…。
咳、全くなし
約束通り、抵抗することなくピピウ登園。
登園した際に先生に
「やっぱり、昨日、あれから咳をしなかったんです。
痰が少しあるのは本当です。
でも、咳は嘘だと思うんですよね。
昨日の夜も幼稚園に行きたくないと言い出して、嘘の咳をしだしたので、今日は給食の後迎えに来るからそれまで頑張れと言いました。だからわざと咳もしないようにと。
というわけで、今日は13時半に迎えに来ます。」
と言いました。
「嘘の咳って…すごいわね。
だんだんズル賢くなってきてるわね。
分かったわ。
じゃ、私も、注意して見ておくから。」
と先生。
そして…
給食の後、13時30分に迎えに行くと…朝の先生とは違う先生と出てきたピピウ。
「少し痰はあるみたいだけど、咳はしなかったわ。」
と先生。
やっぱりね
それからもピピウは咳をすることはありませんでした。
そして、今朝（金曜日の朝）。
「今日、幼稚園に行ったら、明日と明後日はお休み。だから、今日は最後まで（16時まで）頑張って行こうね。」
と言うと、何も抵抗せずに行きました。
登園すると、昨日の朝もいた先生が
「咳、やっぱり嘘だったわね。
昨日もね、少しだけ咳をし始めたのよ。
だから“ピピウ、今日は咳が出ても給食を食べ終わるまでは家には帰れないわよ”って言ったの。
そしたら、ピタッと咳が止んだわ
本当に…ある意味立派よね！」
と。
ピピウ、仮病を使うという能力を取得
5歳でこれだから、来年から小学校へ行き始めたらどうなるのよ？
それにしても、幼稚園に入ってから“ショーペロ”（ストライキ）で幼稚園が休園になることを学び、このコロナ禍で熱、咳があると家に帰れるということも学んだピピウ
本当によく学んでるわ
仮病も嘘も良くないですが、仕組みやシステムをピピウなりに理解しているのは確か。
本当にこれも成長の一つだと思うので、嬉しくはないけれど、ダンナと少し感心はしましたね。笑
ある意味ちゃんと育ってるわって。
ま、これが癖にならないように気をつけなければいけませんね。
ピピウの仮病に成長を感じた11月はじめでした。
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