コロナが奪った物とコロナがもたらした物 | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

伯父の訃報を聞いて、義両親がなんとかサルデーニャに渡る方法はないだろうかとダンナに相談してきた。




コロナ対策のため、現在、移動規制が敷かれているイタリア。




もしかするとたどり着けるのかもしれないが…

その保証はない。




ダンナならなんとかなるかもしれないが、義両親二人だけとなると難しいと私も思った。


二人とも元気で、しっかりしているが、高齢者である。





とりあえずダンナが現在の首相令の内容を再確認し、飛行機と船のチケットも探したが、

やはり伯父の家まで義両親が問題なくたどり着ける気がしなかったし、

その日は悪天候のため、既に本数が少なくなっている飛行機や船さえもキャンセルになっていたりした。



ダンナは

「行きたい気持ちは分かるが、やめた方がいい。行くとしたら、移動規制が緩和される1月7日以降が現実的だと思う。」

と義両親を説得した。




その後、伯父の甥という人から義両親に電話があり、

「このコロナ禍、移動は困難であるし、葬儀に参列できる人数も限られている。だから、気持ちは嬉しいが、無理しないで欲しい。」

と言われたそうだ。



その代わりに、葬儀会社がFacebookで葬儀をライブ発信すると。




それで、義母からダンナにすぐ電話があった。


Facebookで中継される葬儀を見たいと。



義両親はインターネット無しの生活を送る人たちなので、中継を見るにはダンナの助けがいる。



もちろん、ダンナは引き受けた。







昨日の午後、ダンナはPC持って実家へ行った。


私とピピウ家に残った。


葬儀の中継の間、ピピウが大人しくしているとは思えなかったから。


でも、私も伯父の葬儀の中継を家でFacebookで見ていた。





悲しい。


涙が出てきた。


画面越しにしか見ることのできない葬儀はなんとも切ない。


しかし、この葬儀の中継というのは、理由があって参列できない人には有難いシステムだとも思った。


実際に葬儀に参列するのとは雲泥の差があれど、それでも、最期のお別れをできるような気がする。


家族を失った人たちに、せめて気持ちだけでも寄り添えるような気がする。





葬儀の後、義両親は伯母に電話をした。

義両親は葬儀が行われた教会にはいなかったが、

葬儀の中継を見ることで、伯母と葬儀の時間と空間を共有することができたと思う。



義両親は珍しく、ダンナにかなり感謝していたそうだ。



その両親の姿を見て、ダンナは

「両親も年を取ったと感じた…。」

と家に帰ってきて言っていた。








コロナ禍故に制限される行動範囲。


しかし、コロナ禍故に工夫されるサービス。


コロナが私たちにもたらした物は一体何なのか?






2020年はコロナで始まり、コロナで終わる。


ただ、2020年は終わるが、コロナの問題はまだ終わってはいない。


今や去年までの"普通"は普通でない生活をおくっている私たち。


コロナを乗り越えたとき、私たちを待っているのはなんだろう?









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