今朝はピピウと二人でIKEAまで行ってきました。
やっぱり平日は空いてていい
カートにピピウを乗せて店内を歩いていると、背後から…
「シェコ!」
という声が聞こえてきました。
振り向くと、そこには5か月以上NICUで一緒にすごしたNICUママ友の姿。
彼女とは時々メッセージのやり取りはしていたものの、実際に会ったのは…1年ぶりくらいかも!?
彼女は彼女の両親と来ていて、彼女のお母さんはよくNICUでみかけ、お話をしたこともありました。
彼女もそのお母さんも、カートに乗っているピピウを見て、
「本当にピピウ!?信じられない!大きくなって!!!」
ととても喜んでくれました。
彼女とはNICU内で子供同士ののベッド(保育器)が近かったこと、搾乳室でよく会ったこと、そして彼女の娘さんもピピウと同じ26週で生まれたこともあって、NICU生活の早い段階で話すようになりました。
同じ26週で生まれたとはいえ、ピピウと娘ちゃんはまったく病状がことなり、
ピピウは腸に大きなダメージを受け、娘さんは脳に大きなダメージを受けました。
「脳の大部分がダメージを受けているため、目が見えるのか、聞こえるのか、話せるようになるのか、歩けるようになるのか、何ができるのか、全く分からない」とドクターに言われたと搾乳室で話してくれた彼女。
彼女もご主人も医療従事者のため、きっと私なんかよりずっと現実を理解し、その現実から逃げずにしっかりと受け止めていた夫婦だと思います。
私より5、6歳若いんですけどね。
とてもしっかりした夫婦で、NICU内でもスタッフや患者の両親からあつい信頼を得ていた夫婦でした。
彼女とときどき交換する子供の写真と近況。
多くの障害はあるものの、どうやら娘ちゃんは目は見えているし、聞こえているし、手や足も動くのでリハビリをがんばっているということでした。
そして、毎日保育園に通っているそうです。
彼女たちがまだNICUにいたころ、娘ちゃんを診察したドクターたちが「信じられない」と言っているのを何度か耳にしたことがあります。
どうやら、脳の影像からだと植物状態でもおかしくなかった娘ちゃん。
でも、娘ちゃんはちゃんとお母さんの胸から母乳を飲んでいました。
ちゃんと自発呼吸をして、ちゃんと生きるためにお母さんのおっぱいを吸う力があったのです。
他にも、ドクターたちが予想していなかった数々のことをやってみせていました。
このブログに何度も書いていますが、
本当に子供の力というのは計り知れません。
ピピウもそうですし、この娘ちゃんもそう。医学的に説明できないことを子供はやってのけることもあるのです。
久しぶりに彼女に会えてよかったです。
今日、娘ちゃんは保育園へ行っていて、一緒じゃなかったので会えなかったけど。
「会いたいから、今度一緒にでかけよう。」
「そうね。公園にでも一緒に行きましょう。」
そう約束して別れました。
NICUを卒業してから、どの赤ちゃんも、その家族も、みんな別々の道を歩んでいます。
病状が安定し、普段の生活を取り戻した家族。
病状が安定せず、入退院を繰り返している家族。
それぞれです。
それでも、今でもときどきメッセージなどで繋がっていられるのは、NICUという日常から切り離された空間で、一緒に泣き、笑い、辛さも幸せも分かち合ったという、他の人たちには理解し難い過去の“共通点”が未だにあるからなのかもしれません。
たった2年前のことなのに…
NICUにいたのがずっと昔のことのようです。
どんな方が私のブログを読んでくれているのか分かりません。
でも、もし、今日もNICUに自分の赤ちゃんに会いに足を運び、保育器の中に手を入れて我が子を抱くのではなく両手で包み込んでいるお母さんが読んでいるとしたら…
「頑張って」とは言いません。絶対に十分すぎるくらい頑張っているから。
でも、フィレンツェから心より応援しています。
今日もKUROと町の写真を応援クリックお願いします!
↓ ↓ ↓ ↓
今日のオススメ。
NICUのピピウに母乳を届けるために自宅で使用していた搾乳器です。
![]() | メデラ 搾乳器 電動 スイング 030.0035 21,057円 Amazon |
NICUに置いてあったのがこのメデラの搾乳器で、病院のものはもっと大きい機械だったのですが、これは持ち運び可能なタイプ。
半年ほど使いました。
値段はけっこうしましたが、
しっかり搾乳できたので、使っていて満足でした。