そういえば…なピピウの体こと | 憧れの(?)Italia Firenze生活

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イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

日記を手で書き写していて(3つ前のブログ記事参照)、「そういえば…」と思ったピピウの体のこと。

 

 

ピピウは生まれたときから肺の問題を指摘されたことはありません。

 

赤ちゃんがお腹にいる時、最後に完成する臓器は肺だと言われているようで、

早産の際、心配されるのは特に赤ちゃんの肺のようです。

 

ピピウは26週とかなりの未熟児で生まれましたが、か弱いながらも産声をあげましたし、

その後も自発的に呼吸ができていると言われていました。

 

ただ、やはりかなりの未熟児だったので呼吸は安定しませんでしたし、度重なる手術のため、生まれてから3か月ほどは

人工呼吸器をつけている状態でした。

 

1000gあるかないかの赤ちゃんに鼻から肺までチューブを入れて酸素を送り込むのです。

 

その後、ピピウは人工呼吸器も取れ、自分でちゃんと呼吸を始めたのですが、NICU生活のある時点から“ひゅーひゅー”という音がのどから聞こえてくるようになりました。

まるで喘息のような感じ?

 

もちろん、それに気づいたNICUのドクターたち。

 

すぐにNICUのいろんなドクターが診察してくれましたが、医局長を始め、どのドクターも、

「肺に問題があるようには思えない。

たぶん、チューブが長い間のどを通って入っていたから、

そのせいで“ひゅーひゅー”いうのだと思う。

それなら成長とともに音はしなくなるはず。

今は特に治療はせず、経過観測します。」

ということでした。

 

 

ピピウの「ひゅーひゅー」はNICUを卒業してからも続き、

いろいろなことでNICU以外の病棟、科でお世話になる際、

初めてピピウを診察するドクターたちはみんなピピウの「ひゅーひゅー」を指摘してきました。

 

「これはNICUにいるときからで、

NICU医局長からはこういった理由(上記)で“ひゅーひゅー”言ってると説明を受けている。

詳しい説明が必要なら、NICUに連絡してもらえれば分かる。」

と何度もダンナと私とで説明してきました。

だいたい、NICUの医局長の名前を出すと「あ、それならいい。」と納得してくれることが多いもので。

 

 

 

 

 

 

たぶん、当時、ブログには詳しく書いていなかったと思うんですが…。

 

去年の4月にウイルス感染で抗生物質を点滴するのに3週間入院したときのことです。

 

退院当日、入院していた病棟のドクターが、

「ピピウが“ひゅーひゅー”いうこと、

今日、ちょうどこの病棟に呼吸器専門のドクターが来るから、

一度ついでに診てもらったらどうかしら。」

と言いました。

 

まぁ、退院許可証をもらうのと、最後の抗生物質の点滴を終わらせるのに待たなければなりませんでしたし、じゃ、ついでに診てもらうか…

 

と、診てもらったのが悪かった。

 

 

 

病室にやって来た呼吸器専門のドクター。

 

これまでのピピウの経過が書かれたカルテは既に読んできたそう。

 

そして、聴診器をつかい、ピピウを診察すること約5分。

 

 

ドクターが私たちに言ったのは…

 

確かにひゅーひゅー言っている。

→そうですね。

 

毎日5回ほど鼻の洗浄をしたほうがいい。

→5回は多い気がするけど…まぁ、そうなのか…。

 

弱いコルチゾンのスプレーを処方するので、それを次の呼吸器外来まで続けるように。

→え!?コルチゾン!?特に肺の病気でもないのに!?

 

次の外来は1年後。

→は!?ということは1年間コルチゾンを続けろってこと!?

 

 

 

 

ダンナ…ドクターに猛抗議。

 

コルチゾンという薬、確かに必要な時は服用する必要もあるでしょう。

 

でも、たった5分ピピウを見ただけで、その薬を1年も服用しろと!?

 

本当に肺に問題があるなら、2週間後とか1か月後に外来を入れて様子を見てくれればいいでしょう?

 

それで、コルチゾンも続けるかどうか決めてくれればいいでしょう?

 

 

申し訳ないが、私もドクターに、「コルチゾンはやりません。」と言いました。

 

 

ドクターも「だったらどうして私をわざわざ呼んだのよ!」と怒っていましたが…。

 

 

いやいや、わざわざ呼んだわけでなく、この病棟のドクターが呼吸器専門のドクターが来るからついでに診てもらったらどう?というので「はい」と言っただけで…。

確かに、ついでとは言え、診察をお願いした私たちが間違ってましたけどね。

でも、まさか、こんなことを言われるとは夢にも思ってなかったもので。

 

 

その後、呼吸器専門のドクターはとりあえずコルチゾンの処方箋と、1年後の外来予約を入れて私たちに渡して病室を出て行きました。

 

 

 

 

退院許可証も発行され、点滴も終わって、退院となったとき、その足ですぐNICUへと向かいました。

 

NICUのドクターと話すために。

 

NICUのドクターたちは…

 

「確かに今、ヒューヒューという音が大きいから1週間ほどはそのスプレーを使いなさい。

NICUのフォローアップの時に、詳しく話しましょう。」

 

ということになりました。

 

 

で。

 

フォローアップの時はNICUの医局長が診察してくれまして、やっぱりコルチゾン服用は必要ないと。

やっぱりチューブが長い間入っていたことが原因の音だと思うと。

ただ、念のため心臓のエコーをとろうということになりました。

この呼吸が心臓に負担をかけていないかどうかみるために。

「でも、心臓も問題ないと思うんだよね。心臓に問題があったら成長しないから。ピピウにはそれが見受けられない。でも、まぁ、念のため。」ということでした。

 

 

 

結局、心臓のエコーも問題無し。

 

もちろんコルチゾンを服用させることはなく、1年後の外来もキャンセルしました。

 

 

 

そして今、気が付けば…

 

 

 

ひゅーひゅー言ってないし。

 

 

 

いつからでしょう?

 

けっこう前からだと思うんですが、ひゅーひゅー言ってません。

 

 

 

 

ピピウのひゅーひゅーに関してはいろんなドクターにいろいろ言われましたが…

 

 

「成長と共におさまる」

 

 

というNICUのドクターたちの診断が正しかったようです。

 

 

 

ま、ドクターが心配してくださるのはありがたいし、どの診断が正しいのかなんて、結局結果論になってしまうので、そのときそのときはどれを信じるか難しいのですが…。

 

 

 

とりあえず、ピピウの肺には問題がなさそうでよかったーと思う今日この頃でした。

 

 

 

 

 

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