2017年春に第一子となる息子ピピウ(仮名)を出産。
ただ、26週というかなりの早産で生まれてしまった息子。
息子が生まれてからNICUを卒業するまでの過去の出来事を当時の日記をもとに書いています。
〜5 回目の腸の手術〜
ピピウが手術室へと入りました。
手術室の前のソファーに座って待ちます。
もう何度こうしてピピウを待ったことか…
毎回"これが最後の手術"と願うのに、その願いはなかなか聞き入れられません。
今回の執刀医は外科副医局長のDr.C。
いつもと執刀医が違うことに少しだけ違和感はありましたが、Dr.Cも毎回ピピウの手術に立ちあってくれていましたし、彼も有名な新生児外科医。
しかも手術に関して独断ではなく医局長と話して決めてくれました。
だから執刀医に関する心配はなかったのですが…。
一番不安だったのは、
これ以上、ピピウの小腸が短くなったらどうしよう…
という事でした。
4月の時点で言われた残存小腸は12cm。
通常の10%ほど。
その後、測ってはいないため、正確には長さがわかっていませんが"伸びている"ということでした。
たとえ伸びていると言っても、あるべき長さまで伸びているわけではありません。
極端に短い小腸には変わりないのです。
だから、たとえ1cmでも失って欲しくない。
待っている間、生きた心地がしませんでした。
どうか腸が残りますように。
これ以上、短くなりませんように。
手術室はNICUの前にあります。
午後の勤務の看護師さんたちがやって来ました。
「あれ?こんなところで二人でなにしてるの?」
看護師さんたちにピピウは手術中だと言うと、みんなギュッと抱きしめてくれました。
午前勤務の看護師さんたちは勤務が終わると、私たちのところへやってきて、
「きっとうまくいくことを祈ってるわ!
午後にピピウの手術がどうだったかドクターたちにも聞くから。
がんばって、お父さん、お母さん!」
と。
NICUスタッフのチャットグループがあるそうで、気になる患者のこととかはそこで情報をもらったりするそうです。
仲のいい両親たちは「食欲ないのは分かるけど、何か食べたほうがいいよ。」そういってパニーニと水を買ってきてくれました。
手術中、何度も順番にNICUから出てきて、私たちを励ましてくれました。
2時間半くらいたった頃、Dr.Cとその他2人のドクターが手術室から出てきました。
手術の説明の為、別室に通されました。
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